西宮ライフスキル研究会

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今日、届いた嬉しい便り…「夢が叶いました!」

投稿者:かっしー

 今日、とっても嬉しい報告が、春色の桜の花が満開の葉書に載せられ私の元に届きました。
ある若者からの便りでした。そこには「加島先生。ようやく卒業が決まりました。夢は願えば本当に叶うのですね。いつも暖かい励ましをありがとうございました。春には教壇に立てるよう教育委員会からの連絡を待ちます」と書かれてありました。
その若者との出会いは3年前、私は引きこもりの支援者として、彼は不登校の子どもたちの支援者として、HAPの研修会で出会いました。
大学では『教職研究会』というサークルに席をおき、将来の夢は「貧困層の子どもたちの居場所作り」でした。とても真面目な彼は誰に対しても誠実そのものでした。彼を見ていて、是非教師を目指してほしいと思い、名刺を交換し、「もし、私に何かお手伝いできることがあれば連絡ください」。と伝えました。彼はその後何度か手紙をくれ、筆不精の私は感心しながらその手紙を読み、返事はいつもメールでした。

 彼は幼い頃実母からの虐待に苦しみ、父親とともに家出。長年の貧しい暮らしに耐え、2部の大学に進学したものの、生活のためにアルバイト漬けの毎日で、4年生になってからは学業に専念できず卒業が危ぶまれる状況に追い込まれていました。

 昨年の夏。彼から「精神的にまいっています。話を聴いてください」。とメールが来ました。西宮北口の居酒屋さんで食事をしながら、彼は本当に疲れた表情で「今年も卒業がやばい状況なんです」。と苦しい胸の内を話してくれました。

私は「あなたの夢はなんだった?」と聴きました。すると「ぼくのような貧困で苦しむ子どもたちの居場所を作ることです」。と応えてくれました。

「うん。素敵な夢だよね。でも・・・貧困の子どもたちから、その場所の運営費はもらえそう?」

「居場所つくりに一番必要なものは何かな?」そう質問していくと、彼は夢の実現には相当な蓄えが必要だと気がつきました。

私は「あなたの夢はとっても素敵だと思うよ。必ず実現してほしい。その実現にむけ今何を一番にすべきかな?」

と尋ねると、彼は「とりあえず今年、きちんと卒業して、就職することです」。と応えました。

夢の実現にはまずは卒業して臨時講師としてでも教壇に立ち、安定した収入を得ることが必要だと気付いた彼は、当面の目標を「卒業」におくことにしました。

最後に私は「夢は必ず叶うよ。あなたが絶対叶えたいと願うなら。毎日、寝る前にプラスイメージをしてみて。そして、自分自身に「僕は大丈夫」「僕には力がある」「僕ならやれる」と言い聞かせてみよう。成功イメージができたら必ずうまくいくよ。まずは、卒業が決まった時のことをイメージするようにしてごらん」。と伝えました。

それから1ヵ月後。彼からメールが届きました。「加島先生。すごいことがおきました。後期の学費が足らなくてこまってたら、仲間がカンパしてくれました。それでも足らない分は教授が貸してくれました。毎日。成功イメージをするようになってから良い方向へむかっています!!」。と。

そして、今日の嬉しい報告です。

どうか神様。彼が夢を叶えられるようお守りください。病弱な父親を助け、一生懸命に生きている彼に力をお貸しください。

私は今日から毎日、春、教壇に立つ彼の姿をイメージして祈りたいと思います。

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