西宮ライフスキル研究会

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「生まれてきたくなかった」という子どもたちへ

投稿者:かっしー

 今日は昨日までの雨が嘘のように晴れ渡り大変暑い一日でした。

午前中、尼崎で開催された、こころの病気を抱える子どもの親の会を支援されている「こころ・あんしん・Light こあら」さんの定例会におじゃまさせて頂きました。

そこで話された事は外に持ち出さない約束なので具体的な事例は書けませんが、たくさんの子どもたちが、早い子どもで10歳からうつであるとか、統合失調症、パーソナル障害などとの診断を受け、何年も心の病と闘っていることを知りました。

フリートークでは1人のお母さんが「我が子に「死にたい」とか、「生まれて来たくなかった」といわれた方おられますか?その時どうしますか?」と発言され、ほとんどの方が「あるよ」と手を挙げられました。

愛する我が子に「死にたい」であるとか「生まれてきたくなかった」といわれた親はどんなにか辛いだろうと思いました。しかし、それ以上に子どもは生きることが辛く苦しいのです。

私が初めて「死にたい」と思ったのは、小学校の高学年の頃でした。

でも死に方がわからなくて、毎日、毎日、トイレの神様にお祈りしていました。

「トイレの神様。どうかお願いです。私を殺してください。私を神様のところへ連れて行ってください」と。

中学2年生の時「どうして私なんか生まれてきたんだろう。生まれてきたくなんかなかった。こんな辛い思いをするためだけに生まれてきたんじゃないはず。幸せになりたい。一度でいいから幸せになりたい」

泣きながら剃刀で手の甲を傷つけました。

高校1年生の時、一時学校に行く事ができなくなりました。とてもとても苦しい毎日でした。しかし、私は自ら死ぬ勇気はないと自覚していました。どうせ死ねないなら記憶を全て消したい、ここはどこ?私は誰?という世界に行きたいと願いました。でも、それもかないませんでした。

なぜ、私は心の病にならなかったのでしょう。

心の病は「脳体積」や「脳内伝達物質」と大きく関係しているそうです。

どんなに過酷な状況に居ても全ての人が心の病になるわけではありません。私がそうであったように。

もし、私が我が子に「死にたい。生まれてきたくなかった」と言われたら。

「それはお母さんにとってはとてもつらい言葉だね。でも、そんな風に思うくらいあなたは苦しんでいるんだね」とだけ伝えて抱きしめるでしょう。そして「お母さんはあなたがお母さんのこどもでよかったと思ってる。生まれてきてくれてありがとう」と言うでしょう。ありきたりな言葉ですが、それしかないと思います。

「生まれてきたくなかった」と親へ言う子どもたちへ。

あなたはお母さんが勝手にこの世にあなたを生んだんだと恨んでいるかも知れないけれど、実はあなたが今そばにいる親たちを選んでこの世に生まれて来たのです。あなたは何らかの使命を受けてこの世に誕生したのです。親となったひとに大きな課題を与えるために。そしてその与えられた課題にどう取り組むかは親の問題です。

皆さんは、どうぞその課題を手放してください。そして、今度は自分のために生きてください。

あなたは幸せになるために生まれてきた大切な子どもたちなのです。

私が初めて「死」を意識してからもう30数年がたちます。

私は今、とても幸せです。あの時、死なずに生きて本当に良かったと思います。

どうぞ、生きてください。

幸せになるために。

(追伸)

 先日、以前、あることでお世話になった方の息子さんが31歳で自らの命を絶たれました。彼は私の知り合いの教師の教え子でもあります。その教師は大変なショックを受けていました。話を聴いて一緒に泣きました。もし、私の関わった子どもが自ら命を絶つようなことがあったら・・・私は教師を辞めると思います。

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