西宮ライフスキル研究会

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あれから一年たちました 〜フランスサントボーム合唱祭の思い出〜

投稿者:よっしん

の話

「笑って!』指揮者が声かけをしてくださるのに私は今まで笑顔で歌うことができなかった。コンサートの度に、友だちや保護者から「あんなに真剣な顔をすることがあるのね。初めて見たわ」とよく言われた。暗譜に不安があるから?ハーモニーを気にしすぎ?私は、歌うときの笑顔がわからなかった。今回のフランス公演の初日、「Coupo Santo」を歌い始めたら、会場の皆さんが総立ちして一緒に歌ってくださったとき、私はぞくぞくする感覚とともに、心の底から歌う楽しみや会場のみんなとハモり合う喜びを得ることができた。言葉はなかなか通じ合えなくても、音楽を通して、心の輪は豊かにふくらませることができることを確信した。それから以降、私は小さな口にこの""をぽっこと入れることを意識したら笑顔で歌えるようになった。

の話

今回も大好きな""がたくさんあった。「Ave Maria」「Ave Verum Corpus」は、県立西宮高校のとき、音楽の久野先生から教わった懐しい歌だ。そのとき一緒に歌った仲間は、今、作曲家や声楽家として活躍している同窓会の常連だ。大きな教会で宗教曲を歌えたことは本当に幸せだった。法衣を着て歌った「こきりこ節」では、ささらを担当するチャンスを得た。その素朴な音色は、爽やかで艶やかなソプラノのソロを引き立てることができたと自負している。指揮者が編曲した「Au clair de la lune」「J’ai du bon tabac」は、会場全体がノリノリムードに包まれた。踊りながらの指揮も楽しく、歌う者と受けとめる者とが、一つに解け合った。Standing ovation のあの老夫婦の満面の笑みが忘れられない。

の話

前回MGF合唱団が来日したときに、ホームステイを受け入れたミレイユ&マルク夫妻とずっと交流を続けている。簡単にやり取りができるのはフランス語が得意な訓人子さんのおかげだ。ミレイユから、「今回あなた方が連泊する Aubagne は、小さいけれど素敵な町よ。美味しい店で是非ごちそうしたいわ。お願いが一つあるの。日本で買った『きんかん』がとても気に入っているの。でもフランスには売ってないので、二瓶買ってきて」と手紙が届いた。そのミレイユと最終回のジョイントコンサートのときに一緒に歌うことができた。歌い終わったときに、「自信に満ちた笑顔で歌っていたわね」と言って、抱きしめてくれた。きんかんと共に手渡した習字の先生をしている保護者が書いてくれた""の団扇も大喜びしてくれた。今度は日本での出会いを心待ちにしている。

厚ちゃん、次回のフランス公演では、「会津磐梯山」の歌に合わせて、南京玉すだれの華麗な技を披露しようね!

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