西宮ライフスキル研究会

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<お盆のよさ>体験

投稿者:おっちー

お盆で埼玉に帰省しました。気の進まないというか、抵抗のある帰省でした。

母が眠る曹洞宗楞厳寺(りょうごんじ)の施食会(せじきえ)に参列するためです。

7年前に母は亡くなりました。それまでの夏休みの帰省は、子ども2人を連れて、台風の目のような賑やかさで、そして、私はしばし家事から逃れられる「おばあちゃん」あっての帰省だったのです。

悲しく寂しく、また、親不孝を詫びるような気分です。

一人暮らしの父の元気を確認するのが一大事、と奮起して毎年行きます。

お寺の御堂にたくさんの人がいて、父と肩を並べて座ります。私が行かなければ、父一人です。やはり来てよかった!

7年前の父は、ほうれんそうのゆがき方を教えてくれという状態でした。それが、今回はほうれんそうのお浸しの作り方を私が教わるほど、料理を覚えていました。

父は、ゆでたほうれんそうを氷水で冷やし、お浸しの付け汁に水気を絞って入れました。その汁は、薄口しょうゆとお塩と水・・・薄口しょうゆを秋田県人の父が使うなんて!!(西宮の我が家に薄口しょうゆは、ありません。)30分ほど浸したら、ほうれんそうの汁をしぼって、食べやすい大きさに切ります。上品なお味でした。

夕食も朝食も作ってくれました。

思春期以降、話をしない父娘の関係でした。母が亡くなって、話さなければならない状況になって、ぎこちなく会話するようになりました。向田邦子の『父の詫び状』を思わせるような父です。近寄りがたいのです。

その父が、「おまえがお盆に来たので、ばっちゃん(母)が喜んでいるよ」と、言うのです。私には、「おまえが来てくれて、うれしいよ」と、父が言っているように聞えました。

その父が、7回忌を過ぎてようやく母の遺品を片づけるから、いるものがあったら取り出しなさい、と言うのです。遺品とは、主に母のたくさんの衣類のことです。本当にたくさんの衣類!!コートにしても、どれだけ持ってるのというほどの量です。

「こんなに着れないほどあるのは、だめだよね。」と、私が言うと、父は、「働いて、こんな風に洋服を買うのが、ばっちゃんの喜びだったんじゃないのか。」と、母を肯定したのです。

小学校の給食調理員として長く勤務する中で、汗びっしょりになって必死に働いていたこと・辛さにも耐えていたこと・2人の子どもの教育費やら何やらを公務員としての給料で賄っていたことへの感謝・退職してからの生き方・戦中戦後の食べられないほどの貧しさ・・・母の全てを認め肯定したと感じさせる言葉でした。

名残惜しくも帰ってきました。一泊です。長居は無用、父の元気ときれいに掃除して暮らしているのを確認したので、いいのです。そのうち、「出ていけ~」が、始まるかもしれませんから。

75歳で仕事をたたむと言っていましたが、あと2年延長したそうです。家に一人でいて、ぼ~っとしててもしょうがないからだそうです。神田で行政書士の事務所をしています。

グッとくる感情を抑えて、大宮に行きました。大学時代の旅行研究会の3人に会うためです。4時間以上も一軒のお店でおしゃべりしました。ごめんなさい~日比谷マツモトロウさん。でも、追加注文したから許されますよね。

10年以上ぶりに会った友達もいましたが、すっと若い頃と変わりなく話せたのが、うれしかったです。ハワイ・韓国・国内・フランスのお土産交換会になったりして。さすが、元旅研(りょけん)です。ミクシーやネットの何とか(?)牧場の話、仕事や介護、子どもの話に花が咲きました。来年のお盆も会おうと意気投合。只今ヨーロッパ旅行中のRちゃんも中国旅行中のIさんも来年は!!

<お盆のよさ>体験で、元気をもらい西宮に戻ってきました。家へのお土産は、新大阪駅で買ったりくろーおじさんのチーズケーキ2ホールでした。新大阪から帰るときのお土産の定番です。515の豚まんのお店の隣に出店していました。焼き立てが買えます!

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