西宮ライフスキル研究会

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ひょうご講座4回目ーTAT(主題統覚検査)

投稿者:よっしん

6日土曜日のひょうご講座4回目は、TAT(主題統覚検査)の実習と講義でした。

森岡正芳先生は、「TATは何枚かの絵を見て物語を作るという方法で、心の深い部分の状態をとらえるものです。まずは体験してみましょう」と言われ、31枚の絵の中から先生が選んだ4枚の絵を袋に入れて、それぞれのグループに配布されました。私たちはそれぞれ3人グループを作って、A被検者・B検査者・C記録者の役を順に20分ずつで交代していきました。Aさんは、1枚の絵を見て、その絵がどういう状況で、その前にどういうことがあり、これからどういう風になっていくかということを、1つの簡単な話にして、Bさんに語ります。Cさんは、Aさんの語りを記録用紙に書きます。4枚の絵は、どれもモノクロで、中には暗い印象のものもありました。1枚目:バイオリンを前に佇む少年・2枚目:ソファーに蹲る女性・3枚目:理知的な若い女性とその後ろに畑を耕す男性とそれを見つめる女性・4枚目:薄暗い明かりの下に立つ男性…の絵でした。

森岡先生は、「受講生同士の触れ合いや分かち合いがとても大切なのです」と言われ、たっぷりと時間をとって、まずは3人で感じたことや気づいたことを交流し合いました。どのグループも盛り上がり一気に仲良くなることが出来ました。私も同じグループの方とアドレスを交換しました。厚ちゃんは、名刺を交換したそうです。次に12人でグループを作り、またシェアリングをしました。皆さんの発表を聞いて、この絵はそういう風にも読み取れるのか~とびっくりしたり、納得したり…。厚ちゃんと私は全く違う物語を作りました。私は、1枚目の絵を見た途端、クロイツェル・ソナタが耳の奥に流れてきました。厚ちゃんは、3枚目の畑で働く男性とそれを見つめる女性は美術館に飾られている絵だと感じたそうです。

実は、1枚目は自己イメージ・2枚目は否定的自己イメージ・3枚目は対人関係能力・4枚目は自己イメージを意味していたらしいです。このTATは、マレーが、ハーバード大で1935年に発表した投影法で、人物や風景などが描かれた図版を見て物語を語ってもらい、そこからパーソナリティを推測するテストだそうです。この図版は、多様な受け取り方を許すあいまいな状況を描いているため、作ったその物語から心の深い部分も含めた自分が分かるそうです。

今回は、分かち合いの時間がたっぷりと設定され、もっと皆さんと仲良くなりたいなぁと感じた1日でした。次回は、いよいよ最終回です。SCT(文章完成法)の講義や実習と共に、皆さんとの交流会もあるので、ワクワク・ウキウキします。

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