今日は娘と一緒に「中島みゆきTOUR2010」に行ってきた。
場所は神戸国際会館こくさいホール。ロビーの窓からはルミナリエのイルミネーションの一部が輝いて見えた。
娘は現在19歳。小学生の時、みゆきさんが紅白歌合戦で歌った「地上の星」を聴いて以来の大・大・大ファン。小学生で中島みゆきの歌に魅せられるなんてさすがに私の娘。今では私以上に大のみゆきファン。
会場には娘のような若者もチラホラ。しかし、大部分が私くらいの年齢より上の方だった。
今回のコンサート。年齢層に配慮してか、新しい曲より古い曲をみゆきさんは多く歌ってくれた。
そして、コンサート最後の曲がみゆきさんがデビューして最初の大ヒット曲となったあの『時代』だった。
私が始めて『時代』を聴いたのが35年前。一番辛くて悲しい毎日を送っていた頃だった。
今はこんなに悲しくて 涙も枯れ果てて
もう二度と笑顔にはなれそうもないけど・・・
そんな時代もあったねと いつか話せる日がくるわ
あんな時代もあったねと きっと笑って話せるわ
だから今日はくよくよしないで 今日の風に吹かれましょう
まわるまわるよ 時代は回る 喜び悲しみ繰り返し
今日は別れた恋人たちも 生まれ変わって巡り逢うよ
この歌をラジオからテープに録音し、毎晩毎晩涙を流しながら「いつか、きっと幸せになって、あんな時代もあったと話せるようになりたい」そう願ったのを覚えている。
みゆきさんのTOURには何度も参加しているが、今日のようにアカペラでこの『時代』を聴いたのは初めてで、35年前の想いが胸にこみ上げてきて思わず涙が溢れた。
今、私は幸せに生きている。あんな時代があったねと笑って話せるようになった。
35年たって、まさか自分の娘と一緒にコンサートに来て、この曲を聴きながら涙するなんて・・・あの頃は想像もできなかった。
娘がみゆきファンになってくれたから、毎年娘と一緒にTOURに参加させてもらえる。
みゆきさんファンの娘に感謝かな。