5年生による「威風堂々」の合奏で、卒業生が講堂に入場しました。
式の始めは、東日本大震災の被災に際して、黙祷を捧げました。式は、簡素に行うよう指示がありました。
式に参加した全ての人が、卒業に深く向き合えたように思います。例年とは違うように感じました。一方でつらく悲しみ苦しんでいる方々がおられる、その一方で日常を生きている私達がいる。
阪神淡路大地震の年、当時小4だった長男は「がんばろう神戸」と書いた壁時計を作りました。地震の話は、時折出てきます。
今日の朝日新聞社説にこうありました。
・・・思い知らされたのは、人間が築いたものがいかに頼りないものかということだ。
・・・一方で、人を救うのも、支えるのも人だということを学びつつもある。そう、私たちは少し前まで、寒々とした個族の国できずなをどう結びあうのか、思案していたのだった。
・・・誰かがいれば人間は強くなれる。信じよう。春はあと少しで来る。
「今、自分にできること」という言葉を、見聞きすることが多くなりました。頼りない人間かもしれませんが、人の強さを信じて進みたいです・・・「がんばろう、東日本」「がんばろう、日本」「がんばろう、人間」。
校長先生は、卒業式で最後に関西弁でこうおっしゃいました。「しっかり生きるんやで」
雪柳が家の前で咲いていたこと。
水仙が庭で咲いていたこと。
春は、必ずやってきます。