西宮ライフスキル研究会

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いじめのシンポジウムに参加して

投稿者:かっしー

今日、神戸市内で開催された「いじめのシンポジウム」に参加した。

そこでフロアーとして参加されていた滋賀県の教育関係者の発言(大津のいじめ事件の真実)に胸が痛んだ。

マスコミは視聴率アップのため、競い合って関係者の生の声を聴こうとする。そのため、問題の中学に通う生徒を捕まえ、お金を渡し、都合の良いようにインタビューを撮ったのだという。

また、先日「加害者の一人が教師に暴力をふるい指を骨折させたことがあったにも関わらず、学校側は被害届を出さない」という報道があったが、それも、真実は「3人の加害者の内、一人だけ転校せず、その中学にとどまっていた生徒が、学年集会の途中、居たたまれなくなり体育館から飛び出そうとしたのを、教師が止めようとしてもみ合いになり誤ってけがをしてしまった」と言うのである。発言した教師はこう続けた「学校側は何とかその生徒を立ち直らせようとしていた。だから被害届を出さなかった。それなのに、あの報道でその生徒は社会的に抹殺されてしまった」と。

教師という立場は難しい。どの子もどんな子どもも、目の前に居る子どもは全て大切な児童・生徒である。問題行動のある子どもだからと簡単に切り捨てる事などできない。問題を抱える子どもは“問題を抱えさせられている子ども”である。その問題の背景に目を向け、問題解決能力を育てるのが教師の役割なのだ。子どもは生来悪ではない。悪になる子どもがいたらそれは全て大人の責任なのである。

視聴者の私たちは、マスコミの報道をただ鵜呑みにするのではなく、批判的思考を持ちながら検討する力を持つ事も大切だと痛感した。

いじめによる自殺は何年かに一度繰り返され、大きな社会的問題となる。子どもが悪い・教師が悪い・親が悪いと誰かに責任を擦り付ける前に、今、自分に何が出来るのか、何をしなければならないのかをしっかり考え、行動に移さなければならないと思う。

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