西宮ライフスキル研究会

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ホモ・サピエンスは、「協力」したから生き延びられた。

投稿者:おっちー

高田の馬場近くにある保育園の園長さん、藤森平司さんの講演「他者貢献できる人づくり」を聴きに行きました。

「人の祖先は猿ではないと、もう皆さん知っていますね」そうなんだ~。
原人、旧人、ホモ・サピエンスと、人族が誕生したものの生き残ったのは、皮膚が柔らかく走るのが遅いホモ・サピエンスだけ。大きな重い脳を支え持つため、直立で立つようになったのだそうです。直立歩行するのは、人間だけです。

皮膚はかたく、足も速かった人族(ネアンデルタール人など)は、滅びた・・・洞穴で食事を共にしたホモ・サピエンスは、「協力」したから生き延びられたのだという説を伺いました。

「強い」ことより「協力」することの方が、生き残れるんですね。なるほど~。そして、ズバリ協力の武器は、「笑顔」だという話も面白かったです。確かに赤ちゃんの「笑顔」にこちらは無条件降伏でいたれり、尽くせりしてしまいます。

心に残ったのは、「社会脳」と「共感」。これが、育たちにくくなっています。そのため、意図して作る環境として、「人」「もの」「場(空間)」があるとおっしゃいました。同感です。子どもの発達に必要な環境は、今や意図的に用意しなければならなくなったのです。これは、私達の研究会が11年前から訴えていることです。これまでは自然に身についたであろう力を、教育現場で育てる必要があるとして、授業プログラムを開発・実践してきたのです。

今喫緊の課題である学力向上も、それとは無縁ではありません。

明日から新年度です。今はぼんやりと「学力向上」と「同僚性向上」を柱にしたいと考えています。学校現場は、多様な課題や教職員の多忙感で、辛い局面が確かにあります。が、どんなに辛くても分かち合える仲間がいたら、持ちこたえられるのではないでしょうか。

ダイバーシティー(多様化)、インクルージョン(包括化)・・・子どもも大人も多様性、つまりは違いをお互いの良さとして認め合う中で、学びつつ高めあえたらいいのではないでしょうか・・・がんばろう、新年度!!!
力みすぎないで、ゆっくりたゆまず進もうっと。

そうそう、生き延びるものの特徴は、「強さ」ではなく「変化に対応できるもの」だとのこと、はい~了解!

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