西宮ライフスキル研究会

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不満は目立ち、満足は目立たない。

投稿者:おっちー

 昨日は、東京・目白の日本女子大学で開かれたピア・サポート学会ピア・サポートトレーナーのフォローアップ講座に行きました。

 前日は、夜9時過ぎまで国際理解部の指導案検討会で、帰宅したのは10時半を過ぎていました。翌日は、始発電車に乗るため5時には家を出なければならず、止めようかと思いつつ、寝不足を押しての参加でした。

 行けば行ったで、学ぶことが多く、後悔はありませんでした。その中で、同志社大学心理学部の神山貴弥先生の「ピア・サポートと学級づくり」という講演が心に残りました。

 人と人とのかかわりを促す理由を3つあげられていました。①先入観や偏見の解消②視点の拡大③社会的欲求の充足、です。③で、異年齢交流の教育効果が話されました。その説明にマズローの欲求段階説が出され、基本的な生理的欲求や安全・安定・交流などの欲求の満足は目立たず、その上で成立する承認・影響力・自己実現では不満足が目立つと話されました。

 不満は気づきやすく、満足は気づきにくいということが心に残りました。住むところがあって当たり前、普通に暮らせていることも当たり前、他人に認められないのは辛い、自分が役に立っていないのは辛い、自分を発揮できないのが不満・・・となると、いいことは意識に上らず、嫌なことばかりが気になるということです。家康の「人の一生は重荷を負うて遠き道を行くが如し」という名言がありますが、人生は辛いことや試練の方が、うれしいことやいいことよりも多いと考えてしまいがちです。でも、いいことは当たり前だと気づかれずに、悪いことばかりが意識に上る傾向があるというのです。

 私の今年度の課題は、ポジティブ コミュニケーションです。当たり前のことの中に「いいことさがし」をしたいと思いました。さらに、残念な出来事でもリフレーミングして、「いいとこさがし」をしたいと思いました。

 午後のワークの6人グループで御一緒した埼玉大学教育学部の柴崎先生は、ピア・サポート実践の課題をリフレーミングして表現しようとおっしゃいました。そこで、”理解が得られない→仲間づくりをしよう”、”時間がない→Time is support.”といういような題名を付けました。不満を不満と表現せずに、別の言い方をすることで肯定的な扱いになりました。

 夜は、東京で単身赴任している夫と、麻布十番でもんじゃ焼きを食べました。今年は、結婚25年めになります。当たり前と気づかないの中での「いいとこさがし」力が試されるのは、日常ですね。

 

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