西宮ライフスキル研究会

2010 5月

幼いころの「絵本の良さ」体験が、人を支えます。

投稿者:おっちー

かっしーの講演が盛会だったというメールを、他の3人のメンバーは、クレヨンハウス大阪で受け取り、喜び合いました。

児童文学者、岡田淳先生の講演「絵本とつきあいながら」を聴きに行っていたのです。

絵本『マジック☆ラビット』の翻訳をされた話から始まりました。

「人生は、引き裂かれるメロドラマ。引き裂かれた人・場所・時間と和解したい、傷を修復したい、という想いがあるのではないでしょうか

絵本には、人間とウサギが話をしてしまうaboutさ・ゆるさがあり、だからこそそんな困難な課題を跳び越えやすいジャンルなのだとおっしゃいました。

なるほど、絵本は理論より感性がものを言う世界です。子ども達は直観に優れていますから、絵本となじみやすいのです。

講演後、著書『ヤマダさんの庭』という本にサインしていただき、買ってきました。

誰にでも自分の庭があって、そこに本当の自分が出る

岡田先生は、子どもの頃読んだ『ドリトル先生の航海記』の「子どもを子ども扱いしないドリトル先生」や「ドリトル先生の台所のイメージ」が、岡田先生の「人は生きていていい。人間は信頼できる」という人生に対する肯定感を育てたのだと回想なさいました。

そのドリトル先生の台所は、現職の頃の図工準備室にどこかでつながっていて、図工準備室はその台所のようなとても素敵な部屋になったのだそうです。それは、岡田先生にとって庭の一部であり、自分のシンボルであったということです。

自分の庭を作っていくのが人生

疲れたら自分の(心の)庭を散歩して、幼いころからこれまで好きだったことをふり返りつつ、「自分の木」につながりのある人たちを思い描いてみる・・・そこから、人は引き裂かれた思いを和解したり修復したりできるのはないか・・・。

支えとなった幼い頃読んだ本・・・私にとっては『ピノキオ』と『小公女』です。

「ピノキオの帽子はパン」「ピノキオを諭す美しい妖精」「鯨のお腹の中で小船に乗っているピノキオ」の絵は、今も脳裏にあります。

小公女が、しいたけられながらも屋根裏部屋で一人空想をふくらませている描写も!

幼いころの「絵本の良さ」体験が、人を支えます。

脳裏に残った絵や描写は、幼いころ見たものとは違っている・・・岡田先生が印象深かった「ドリトル先生の台所の肉汁のしたたり落ちる焼いた肉の絵」ですが、実際はなかったそうです。絵本はその人の必要に応じて変化しながら、人を支えていくようです。

~ピノキオを優しく諭す妖精のような先生?試練に負けない小公女のような私?~

さて、教室や我が家が私のシンボルならば、やはり「すてきな庭」に作っていきたいものです。

もう10年前、西宮市立津門小学校で、岡田先生と職員室の向かい合った斜めの席で給食をいただいていました。「汁もんが欲しい献立だなぁ」なんておっしゃっていました。よっしんとあっちゃんも津門小学校教諭でした!かっしーは、津門小学校の保護者でした!

岡田先生の図工室は、木造の古い作りでしたが、いろいろな道具が使いやすく置かれてあって、不思議に雰囲気のあるお部屋でした。

にほんブログ村 子育てブログへ

毎日新聞に掲載されました!!

投稿者:かっしー

 本日、毎日新聞の朝刊に先日取材に来られたときの記事が掲載されました。

心配していた写真ですが、顔だけのアップ写真でした。

息子からもらったカーネーションと一緒に撮って頂いたはずだったのですが・・・顔だけでした。

別に美しくもなく、そのままの私の顔でした(笑)まぁ。疲れきった表情ではなかったのが救いです。

えっ?

写真なんかどうでもいい、内容は?とつっこまれそうですが、知りたい人は毎日新聞を買って読んでください。アハ。

明日は朝日新聞の朝刊に講演会の簡単な案内だけが載ります。

当日取材に来られて、その後、その様子が載ると思います。

今朝一番によっしんから「新聞に載ってたよ~」。とメールか届き、学校に行くと、いきなり教頭先生から「加島さん。新聞に載ってたね」。と言われ、他2名の職員からも「見たよ」。と声をかけてもらいました。

今月は帰りが毎日遅くて、週末の2つの講演会の準備がまったくできていない状態です。

しかし、苦しみをかかえながら勇気を出して私の話を聴きにきてくださる方がたに、来てよかったと思って頂けるようなお話をしなければ!!と新聞記事を読んで身の引き締まる思いがしました。

講演会:子を愛せない母親たちへ--伊丹で22日 /兵庫 – 毎日jp(毎日新聞)

にほんブログ村 子育てブログへ

『友だち地獄』 空気を読みすぎる子ども達

投稿者:おっちー

東京2日目は、明治神宮「清正井」(パワースポットとして有名になりました)+築地市場+神楽坂+水道橋で、2万歩!東京は面白いです!

東京3日目は、日本教育カウンセラー学会の講演会で茗荷谷の跡見女子大へ。

目玉は、土井隆義氏の「友だち地獄」です。

1990年代の「いじめ」は過ぎ去り、今は「いじめ」を遊びでくるんだ「いじり」に変わり、被害が表に出にくくなったそうです。

それは、子ども達が仲間内で空気を読み合って過剰に気を使い合っているのが原因というのです。コミュニケーション力の定義を変えなくていいけないのかと思うほどのショックを受けました。

そこには異質なものを排除する傾向があり、異質な仲間は始めから「圏外」「そんなの関係ねぇ」と排除されていて、同質集団の中で集団を活性化するための「いじり」がかなり深刻な地獄となっているのだそうです。

さらに、価値観が多様化して、個人の中に核となる価値観がなくなったため、その「いじり」は固定的なものではなく、いつ誰が加害者になるか被害者になるか、とても流動的な状況なので不安は一層強くなっているのです。

~「空気を読む」世代のサバイバル~ が、『友だち地獄』の副題です。

本の帯には、「教室は たとえて言えば 地雷原」 という中学生の川柳が書かれてあります。

「浮いたらオシマイ!? いじめ、ひきこもり、リストカット・・・。毎日がサバイバルなケイタイ世代」 なのです。

ただただ、恐ろしいと感じました。

かつての生きづらさは抑圧的で価値観にしばられた「不自由さ」、今の生きづらさは価値の多様性からくる基盤のない「不安」なのでしょう。

どの時代にも生きづらさはあるにしても、孤独を「自分は自分」と割り切れたひと世代前とは違い、今の若者は孤独は悪いことだと考えて、友だちとつながることから「前にも進めなく、後ろにも引けない」状態なのだそうです。

心に羅針盤がなく、他者指向で、流動的な他者の空気を読もうとするので、「友だち地獄」なのです。

これは、子ども達だけのことではないと思いました。大人社会も「リレーション、リレーション、リレーション」で成り立っているからです。

日本教育カウンセラー学会の國分康孝先生が大事にしているのは、「本音の交流と、自他の発見」です。薄っぺらなつながりで苦しむくらいなら、自分を大切にしてあるがままを打ち出し、その葛藤に折り合いをつけながら、「いたしかない」と肩で風を切って進む方が、心身の健康に良いのではないか・・・と思いました。木枯らし紋次郎的な?!(古すぎた?)いえいえ、ゲシュタルト心理学的には!!

いかがでしょうか。

空気を読めない良さ、空気を読まない良さ、不器用ゆえの良さ・・・もありですよね。

にほんブログ村 子育てブログへ

名刺で割り箸を切る!!イメージの凄さを実感!!

投稿者:かっしー

 今日、友人のあけみんとジーニウス5のイメージトレーニング第5回目に行ってきました。

このイメトレは7回シリーズなのですが、その中でも今日が一番盛り上がる「名刺で割り箸切り」のトレーニングの日でした。

 尾崎さんのイメージ誘導にのせられ、名刺には鋭い刃物がついていて、割り箸は柔らかいバナナだとイメージしました。成功の秘訣は「集中力」と「想像力」です。その上に「わくわく感」が必須ということで、BGMは郷ひろみの「あ~ちっち、あ~っち。燃えてるんだろう」という軽快な音楽。そのリズムに合わせ、全員一斉に割り箸切りが始まりました。waribasi

最初に私が割り箸を持ち、あけみんが挑戦。しかし、何度やっても切れません。あけみん曰く「ダメ、割り箸を見ちゃうとバナナに思えない・・・」

その横では、音楽に乗り、パシッ・パシッと何本も何本も名刺で割り箸を切る人が続出。

なんで、あんなに切れるの?と驚きつつ。いよいよ、私の番です。

「集中力」「想像力」「これは柔らかいバナナ・・・名刺にはするどい刃物・・・振り下ろしたらスパッと切れる」そうイメージしながら手に持った名刺を振り下ろしました。

しかし、名刺がやぶれ、割り箸は切れません。やっぱりダメか・・・。いやいや「集中力」「想像力」

再度挑戦。すると、見事に名刺で割り箸が切れたのです。waribasi1自分でも驚きでした。

参加者の中には200本連続切りに成功された方がいました。

私は連続最高6本でしたが、トータルでは20本くらい切ったでしょうか。

それを、午後から出会った友人の前でやると、いきなり1本目からパシッと割り箸が真っ二つに切れ、友人は驚いていました。「え~っ?誰でもできるんじゃないの?」と疑いを持った友人がトライしましたが、ただ名刺が破けるだけでした。

「名刺で割り箸を切る」この技を、何とか百発百中にできたら、イメージすることの凄さを多くの人に伝えられるようになると思うので、保健室で毎日毎日相棒のたこちゃんに割り箸を持ってもらって練習したいと思います。

うまくいったら、忘年会の一発芸として披露できるかも・・・なんて考えています。

にほんブログ村 子育てブログへ

パナソニック教育財団でがっちり!

投稿者:おっちー

パナソニック教育財団からライフスキル研究会に助成金がいただけることになり、贈呈式に参加しました。東京です。

ICTの活用を促すための助成です。ICTは情報通信技術、Information and Communication Technologyの略です。

私達は、シェアリング(分かち合い)に書画カメラを導入することを提案し選ばれました。(374団体中の74団体、倍率は5倍!)

始めに遠山敦子理事長(元文部科学大臣)は、「わかる授業」「自尊心をもつことがいかに大切か」を強調されました。自尊感情は、我が研究会が最も大事にしていることです。

文部科学省の斎藤晴加参事官は、ICT戦略について話されました。ICTは、①わかりやすい授業②教職員の負担軽減③子どもたちのICTの活用・・・がねらいだそうです。政府は、教育の情報化ビジョンを押し進めています。

休憩時間に日本教育新聞社の方から声をかけられました。以前、取材を受け、記事にしていただいたことがありました。

くるま座ディスカッションでは、グループに分かれ、実践を5分間で披露し、助言を受けます。

私たちのグループは、7団体の代表と2人の大学の先生。学力向上に任天堂DSを一人一台を持たせる!(つくば市立竹園東小学校) LDの児童のためDAISY教科書を使って音読力を向上(鹿沼市立みなみ小学校)。 五感に訴えるICT活用(札幌市立緑丘小学校)。 「いじめ防止教育」のスキルアップのためのICT活用(北九州市皿倉小学校)などなど・・・すごすぎます。ICTに疎い私は、どう考えても場違い、畑違い・・・あっちゃ~ん!!!と心の中で叫んでいました。

ICT!!!畑違いと言ってはいられない現実のようです。学校には、電子黒板が入りました。今年度は、算数に電子黒板を使いたいなぁと考えていましたが、札幌から日帰りで来られた(!)山本先生が、たくさんのヒントをくださいました。

熱心な先生方に触発されました。来年の8月は、成果発表会があるとのこと、やらなくては!

会場をあとにして興奮冷めやらず、夕暮れの増上寺と東京タワーを歩きました。

にほんブログ村 子育てブログへ