西宮ライフスキル研究会

2010 6月

閉鎖的な中学校に怒りが沸いてきます

投稿者:かっしー

 4月からずっと関わっている中学生の女の子がいます。

彼女はいじめにあい自分の存在価値を見失い、いつ自殺をしてもおかしくない状態にあります。

私のところに来た当初は「いじめの事実を誰にも言えない。先生にも親にも絶対に言えない」と頑ななまでに言い続けていました。

毎日、苦しみを綴ったメールを私に送り、最後にはいつも「ごめんね。先生。こんな話ばかりでごめんね」と謝る優しい子です。

私との関わりの中で、ようやく親に今の状況を話す決意を固めてくれて、先日、私が彼女の自宅へ行き、母親に今の彼女の状態を全て話しました。お母さんは薄々娘の状況を察しておられたのですが、聴いても何も話してくれなかったので心配していたということでした。

初めて娘の辛い状況を知って、ショックを受け、このままでは娘の命が危ないと学校側へ話し合いの場を設けてもらうよう連絡をしました。

母と娘の2人家族で、頼れる親戚もいない母親は、学校側との話し合いに自分1人では心細いと私の同席を希望しました。彼女の現状を一番知っているのが私です、同席は当然だと思いました。学校側へ私が同席することを母親が連絡すると、中学校側は私の同席を本校の学校長を通し拒否してきたのです。

中学校からその連絡を受けた母親と子どもから泣きながら電話がかかってきました。しかし、もう私にはどうすることもできません。

「お母さん。大丈夫。学校に抗議に行くわけではないでしょ。どうしたらいいか相談に行くのだから、お母さんの娘への思いや辛い気持ちをきちんと話せば伝わるよ」そう言って励ますしかできませんでした。

閉鎖的な中学校の体質に怒りがこみ上げ、やるせない気持ちで一杯です。

今まさに話し合いの真っ最中です。終わったら報告の電話が来るはずです。

どうかその声が安堵と期待で弾んでいますようにと祈るばかりです。

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初めて出前授業をしました。「ハートビーイング」です。

投稿者:おっちー

 京阪電車(おけいはん)に乗って、他校で「ライフスキル」の授業をしてきました。

 授業後は、「ライフスキルとQ-Uテスト」について研修をして、先生方に「感情パズル」「出会いのカード」の体験もしていただきました。

 「人間実践」の取り組みにライフスキル・ソーシャルスキル・QーUテストを取り入れるため、模擬授業と第一回の研修の講師として呼ばれたのです。呼んで下さったのは、今年転任された前任の校長先生でした。

 

       ~教職員の方からのシェアリングカードから~

 

  授業後、子ども達40人全員に感想を聞きましたところ、「かなしい言葉を使わず、うれしくなる言葉を使おうと思った」「言葉の力ってすごい!」「今日勉強してスッキリして嬉しくなった」など、皆生き生きとしていました。研修会でも、とても楽しくなりましたので、きっと子ども達も同じ気持ちであったと思います。

 

 初めて触れる事柄なので楽しみにしていました。気持ちをテーマにした学習なので、抽象的な思考や自分の振り返りが難しいそうと思っていましたが、・・・・・・・終わった後の子ども達の様子を見ていて、その表情と姿から学びの豊かさを感じました。私も勉強してみたいです。

 

 「出会いのカード」は、友人たちの知っているようで知らないことをふり返ることができるので、いいなと思いました。ワークを通して、自分のことを知ることができ、本音で語れることが、より良い人間関係づくりにつながっているんだと思いました。ありがとうございました。

 

 こういう形式の「ゲーム」は、なごやかなムードになり、気分的には救われる思いがします(ストレスをためているので)。

 

 Q-Uテストという言葉も初めて知ったような状態ですが、いろいろと児童理解に役立つ内容でした。参観させていただいた授業を早速実施したいと思いました。

 

 初めて出会う4年生41人学級(教室は隙間ないほど机で埋まっていました)の子ども達は、どの子もハートビーイングの学習に意欲的に取り組むことができました。

 始めに「今日6時間目だけのニックネーム」を考えて、画用紙にリボンをつけて、首から下げました。「このニックネームを外したら、今日授業で話されたちょっとつらい話は、よそに行って話しません。約束ですよ」と、言いました。

 さて、授業が終わって、教室を去ろうという時にもまだ(また)ニックネームをつけて、廊下でにっこりしているみんなでした。楽しかったです!子ども達の「ありがとう」で私が力をもらいました!!

 授業のねらいは、「言葉には力があることを知り、言葉が人に与える影響に気付く」でした。体験的な学習に、真剣に取り組み、楽しく実感できたことが、子ども達の振り返りカードからもわかりました。

 他のクラスで授業をしたことはありますが、他校への出前授業は初めての体験でした。済んでしまえば、いい経験をさせていただいたと思えるのですが、それまでは、なかなか辛いものがありました。

 でも、研究会のかっしー・あっちゃん・よっしん、O教頭先生、T校長先生、N校長先生、留守をお願いしたN先生やM先生、S小学校の先生方、SOUP芦屋店の店員さん(スカートを選んでくれました)・・・皆さんの協力があって、やり通せました。皆さんに深く感謝しています。ありがとうございました。

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ふか~い深い自己開示・・・涙なみだの全体シェアリング

投稿者:かっしー

 今日から二日間のSGE(構成的グループエンカウンター)の研修に参加しています。

通常は一泊二日形式の研修で、夜を徹して自己開示と自己発見をしていく研修なのですが、この週末、研修会場である神戸女子大学近くの国際会議場では、医療関係者が1万人規模で集まる学会が開催されていて、神戸市内のホテルはどこも満室。ということで通いの研修となりました。

講師兼エンカウンターのリーダーは東京聖栄大学の岡田弘先生。とても素敵な先生でした。

何度も経験したことのあるSGEでしたが、これほど深い深い自己開示を求められるSGEは初めてでした。

最後の全体シェアリングでは多くの参加者がそれぞれの自己開示に涙・涙・・・鼻ズルズル。

中には「みんな、泣いているのに、泣けない私がいる」と自己開示し、泣けない自分と対峙する人も。

構成的グループエンカウンターとは「枠組みを決め、その中で垣根のない本音と本音の心の交流」をはかることです。今日はまさしくSGEの真髄を学ばせてもらったと思います。

朝10時から午後7時までの研修でしたが、あっという間に時間が過ぎていきました。

明日もまた深い深い心の交流となるのでしょう。ハンカチを3枚くらい持っていかなきゃ。

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“チームで支援”学校教育相談研修に参加して

投稿者:かっしー

 先週の土曜参観では、おっちーは「ハートビーイング」あっちゃんは「出会いのカード」で良い授業ができたようでよかったですね。子どもたちの輝く笑顔とそれを見守る保護者の笑顔が目に浮かびます。

 今日、私は1日研修に行きました。学校教育相談の研修です。3回シリーズの1回目でした。

10名という少人数で2つのグループに別れ、それぞれの学校の教育相談の実情を話し合いました。

最初、皆さん緊張からか表情が固く、凍りついた空気が流れていましたが、グループに分かれて話し出すととてもユニークな方たちばかりで、すぐに会話が弾みました。

「学校における研修をどう活性化させるか」という課題では、我がライフスキル研究会の取り組みをPRしました。

尼崎の柏木先生(小学校)は「昨年、市の研修会であなたたちのワークショップに参加したわよ~。また、勉強会があったら誘ってね」とおっしゃってくださり、西脇の和田先生(高校)は早速1冊購入申し込みをしてくださいました。伊丹の西田先生(中学校)も興味を持ってくださり、稲美の井上先生(中学校)は「講師に来てください」と言ってくださり嬉しかったです。

県立教育研修所の研修会に行くと、毎回いい出会いが溢れています。様々な地域に住む異なった校種の人と出会い、そしてつながることができるのです。

第2回は7月です。次回が楽しみです。

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言葉には力がある ~ハートビーイング~

投稿者:おっちー

DSC03981土曜参観がありました。

2時間目は、図工で「大阪城」の彩色。

3時間目は、道徳で「ハートビーイング」をしました。ライフスキルのプログラムです。

今までに言われて悲しかった言葉とうれしかった言葉を思い出して、ワークシートに書きました。書いたのは、どちらの言葉が多かったか数えると、21人が悲しかった言葉、5人がうれしかった言葉、2人が同じでした。

そして、1番うれしかった言葉と悲しかった言葉を小さなハートの用紙に書いて、黒板の模造紙に貼りました。悲しかった言葉のナンバー1は「死ね」、うれしかった言葉のナンバー1は「ありがとう」でした。

一つひとつ読み上げると、共感や笑いの反応がおきて、みんなの気持ちが一つになって、しっとりしたすてきな時間になりました。

「悲しい言葉を言われると、体はどんな感じになりますか?」と聞いたら、「寒くなる」「背中が丸くなる」など、やってもらうと、一様に肩を落としてしました。

「うれしい言葉を言われると、体はどんな感じになりますか?」と聞くと、いっせいに胸を張って、笑顔を見せてくれました。

言葉には力があります。うれしい言葉を言われると力をもらって元気になるし、反対に悲しい言葉を言われると力をうばわれて元気がなくなってしまうんです。

「悲しい言葉は、もう封印しましょう」と、はさみで切り取り、茶封筒に入れホチキスで閉じました。すると、「先生、これも!」と、書き損じのハートを持ってきた2人。「間に合いますよ~」

うれしい言葉だけが、貼られた大きなハートは、学年末まで教室に掲示します。うれしい言葉の力で、とてもいいクラスになること間違いなし!!です。

来週、他校でこの授業をして、ライフスキルの研修会をします。初めての出前授業です。

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