西宮ライフスキル研究会

2010 10月

ピア・サポートに ライフスキルを取り入れています

投稿者:おっちー

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「ピア・サポートって、勉強だと思ってたけど、ちがうね。」と、4年生。

ピア・サポートトレーニングの第3回が終わりました。ワークショップ型の学習です。

第3回は、「コミュニケーション」。コミュニケーションは、「情報の伝達」。近代化した社会では人と人との交流が少なくなり、全体的にコミュニケーション力は低下しました。その力を育てようというワークショップを組み立てました。

①話の聴き方

私の「放課後に青虫をつかんでしまった」話に対して、M先生に偉そうな聴き方をしていただきました。ふんぞりかえって椅子に座り、目も合わせずに演じて下さいました。4年生は、大喜びでした。

2人の気持ちについて考えてもらおうというワークでしたが、挙手の勢いはすごいものがありました。

K君には、いい話の聴き方をしてもらいました。K君は少し身をのりだして、優しくあいづちうちながら、「青虫は、赤いつのを出して、身体は黄色と黄緑の縞模様になった」話を聴いてくれました。こちらも大喜び、大笑いでした。(この段階で、みんなの聴く力は100点満点!)

そこで、いい話の聴き方を短くレクチャーしました。

   顔→相手に顔を向ける。(Face)

   目→優しく相手の目を見る。(Eye)

   耳→頷きながら、聴く。(Listen)

   心→自分の心を開く。(Open)

   体→リラックスして、身体を相手の方に少し傾ける。(Relax)  

NEC_0251②プッカの冒険

ライフスキルのワークです。犬のプッカが、冒険した道のりを探るグループワークです。絵カードと情報カードが配られ、情報の伝達を楽しいやり取りの中で、体験できます。普段もプッカのワークの様にすればいいのだと、子ども達は実感できます。「伝えること・聴くこと」が、必死に問題解決しようとする中で身に付きます。

今年度は、61人を一挙トレーニング!!  真剣な顔・笑顔も61人分!!

私もワークを通して学びをいただき、自分自身が変わりつつあるかなぁと感じています。 

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縁って不思議ですね。懐かしき恩師との思い出に涙しました

投稿者:かっしー

 今日は教育心理部会の研究会で「夢を叶えるイマジネーションの力」をテーマに講演しました。

講演の始めにはいつも私の過去を自己開示するのですが、講演終了後、一人の女性教諭が「私も加島先生と同郷で、高校も同じです」と声をかけて下さいました。

西宮市には同郷で同じ高校出身で教師をされている方は多いので驚かなかったのですが、私が感激したのは、その方のお父様が私の中学時代の恩師であった事でした。

その恩師の名前は友田先生。社会の先生でした。とても熱心な先生で後に校長先生になられました。

友田先生はいつも暗い表情で反抗的な私を気遣って下さっていました。

今でもよく覚えています。中学3年生の修学旅行の時でした。友田先生は寝たふりをしていた私の傍に来て、耳元で「辛い事やしんどい事があったらいつでも話に来いよ」と言ってくれたのです。私は素直になれず、返事もせず無視をしました。しかし、自分なんか誰も気に留めてくれていないと思ってた私はその一言がとても嬉しくて、誰にも気付かれないよう布団の中で涙したのです。

卒業式の日。友田先生に一言「ありがとうございました」と言いたかったのですが叶わず、ずっと心残りだったのです。

成人式の日。着物が用意できなかった私は式に参列せず、遠くから友人たちの晴れ姿を見守っていました。

すると、会場に友田先生の姿を見つけたのです。私は思わず友田先生のもとに駆け寄り「先生。私、教員採用試験に合格しました。先生のような教師になります」と伝えました。友田先生は嬉しそうにうなずきながら「そうかぁ。おめでとう。頑張ってください」そう言って強く私の両手を握ってくださいました。その時「先生が修学旅行で言ってくれたあの言葉を私は今でも忘れていません。反抗してばかりですみませんでした」と伝えたかったのですが言い出すことはできませんでした。

それが、今日、その友田先生のお嬢様とお話する機会を得て、その時の事をお話しすることができたのです。

友田先生は70歳を超えて元気に暮らしておられるとのことでした。

「どうぞ、先生に私の気持ちをお伝えください。直接お礼を言う事はできなかったのですが、こうして、お嬢さんとお会いできたのも何かの縁だと思います。あの時の不良少女が今では教師としてがんばっていますとお伝えください」そうお伝えしました。

なんだかとても肩の荷が降りた気がします。

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運動会は半分終了!

投稿者:おっちー

NEC_0228午後から雨の予報でしたが、運動会は予定通り行われました。

昼前に雨が降り出したので演目を変更して、全学年の団体演技を終えました。

4年生は、「徒競争」と「台風の目」と「八木節」の全てをやり終えて、達成感で満たされました。結果に水を差すようなことを言う子はいませんでした。やりきったのです。

雨で延期になった演目は、火曜日にします。校長先生には、「八木節をもう一度して」と言っていただきましたが、お楽しみプログラムとして「紅白玉入れ」をすることしました。「子ども達にとって、その方が楽しいでしょう」との提案に、反対は出ませんでした。緊張感を高めて、精一杯踊ったのです。その結晶の様な素晴らしさは、一度だけのものだと思ったのです。

「八木節」を選曲するところから、地域の方と取り組んできました。基本の踊りは、地域の方が考えて下さいました。入場は、私の太鼓。子ども達と緊張感を共有した喜びでいっぱいです。

当日は、出発の担当でシグナルを撃ちました。火薬を込めてくれるのは、給食委員NEC_0231会の面々。今年は、敬老席から「ピストルが上手」と褒めていただきました。(ピストルをシグナルと呼んでいます。)前日にかっしーの勤務校であり、住まいの校区である夙川小学校の体育会に行って、シグナルのタイミングや立ち位置をイメージしてきました。

出発係4年目です。競技の流れがスムーズにいくように気をつけています。こんないい役させていただいて、感謝しています。

かっしーは、ギブスで救護席に立っていました。松葉杖です。休みたかったはずなのに、1日も休まずに働いていました。かっしーの横には、卒業生がいました。素敵な空間にお邪魔しました。

今日の代休は、半日以上を病院で過ごしました。検査です。眠ったり読書したりしました。個室(?)で待つので、ちょっとしたホテル気分です。

防的な観点から考えれば、発達障害者は、一般の健常者以上にストレスやプレッシャーの少ない環境(家庭、学校、職場)で、より温かく、より保護的にサポートされるべきです。・・・(略)・・・怠け者や変わり者、自分勝手なわがままな人間と誤解され・・・厳しく叱責、批難されています。・・・これでは合併症を起こすのも無理はないのです

    星野仁彦著『発達障害に気づかない大人たち』 祥伝社新書

「発達障害は、万病のもと」と書かれていました。「発達障害の合併症は深刻な問題、でも大人の発達障害は治せる」と、断言していました。うつや依存症、睡眠障害、不安障害、パーソナリティー障害などに発達障害が隠れていることが多いそうです。離婚やDVも。

さて、学級には発達障害の児童がいて、それは全体の5%とも10%とも言われています。30人学級で1、5人から3人という計算になります。「より温かく、より保護的にサポートするべき」児童が、いるということなんです!

運動会に向けて、みんなの気持ちを一つにまとめる中で、前述の事ができていたかなと振り返っていました。

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      <児童席には、紫外線対策でテントを設置しています。>

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雨に濡れず、ついてる・ついてる一日でした

投稿者:かっしー

 この週末。

よっしんと私は土曜日が体育会。おっちーは本日が体育会でした。

昨日は暑すぎるほどの晴天でみんな真っ赤に日焼けしていました。気温は高めでしたがカラッとした暑さだったので熱中症の心配はありませんでした。大きな事故もなく無事終えられてホッとしています。

今日はお昼から大雨。おっちーの学校の体育会はどうだったかしら?

 今月から尾崎さんのイメトレ7回シリーズが始まりました。私は再受講で、あっちゃんとおっちーは始めての受講になります。今日は、おっちーが体育会のため欠席となり、私とあっちゃんの2人で参加しました。

昨日の天気予報では今日は朝から雨だったので、雨の中松葉杖は無理だな。私も欠席かなぁ。と参加を諦めていましたが、朝起きると薄日が差し、何とか午後まで天気が持ちそうな気配。とりあえず、車でセミナーハウスのある北野のタイムズまで行く事にしました。タイムズからセミナーハウスまで坂道と階段をあっちゃんの手を借り、フーフー言いつつ松葉杖でのぼり到着。

セミナーハウスに着いて、尾崎さんに「仕事を休むことばかり考えてたらギブスになっちゃいましたぁ~」と言うと、尾崎さんは「イメージ通りやね。あなたはそれくらいできゃ仕事休まないもんね」と一言。ほんとその通りだと思いました。

セミナーもあと1時間半、と言うところで雨が降り出しました。「あらら」と思いつつ「大丈夫。私が帰る時には雨は止む」とイメージしました。すると、どうでしょう。セミナーが終わり、私たちが外へ出る時には雨は止んだのです。結局行きも帰りも傘をささずに済みました。そして車に乗った途端、大粒の雨が降り出したのです。何か魔法でも使ったかのようでした。とてもついていました。

 午後、西宮ガーデンズにお買い物に行ったときもついていました。雨で駐車場が大変混んでいて、1階から5階まで満車。空いているのは6階の屋上だけでした。でも、外は大雨。屋上には停めたくありません。その時「大丈夫。5階に停められる」とイメージしました。すると、5階の駐車場入り口を通り過ぎようとした途端、係りの方が入り口をふさいでいたコーンをどけられたのです。幸いにも後ろから車が来ていなかったので、少しバックをして屋根のある5階に、それもエレベーターのすぐ近くに停めることができました。

今日は本当に「ついてる・ついてる」一日でした。

何だか怪我をしてからいい事が続いているような気がします。

 

 

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慣れない松葉杖に悪戦苦闘

投稿者:かっしー

 昨晩は無事福知山市立六人部中学校での講演を終えることができました。

平日の夜というのに、PTAの方、地域の方、先生方。たくさんの方々にお集まり頂きました。

まずは、事故の経緯をお話し「階段を転げ落ちながらもここへ来る事ばかり考えていました。無事に来ることができてホッとしています」とお伝えしました。

講演のあと一人の男性教諭が「今までたくさんの講演を聴いてきましたが、今日のお話が一番よくわかりました」と声をかけてくださいました。「そう言って頂けて、今日、うかがったかいがありました!!」とお答えしました。

体育館の会場作り、心のこもったおもてなし。参加された皆さんの真っ直ぐな視線。そして最高の笑顔。

素晴らしい出会いでした。ありがとうございました。

 そして、今日は、松葉杖をついての初めての登校です。

子どもたちや同僚が「えっ?加島先生?どうしたん?骨折?」と一様に驚きの顔で迎えてくれました。

子どもからの「保健の先生が怪我したらあかんやん」と一番言われたくない言葉がぐさりと胸に突き刺さります。確かにその通り。いつも「元気でね~。気をつけてね~」と声をかけている私がこんな姿では返す言葉もありません。

でも、一人の男の子が「ちがうやん。先生は、僕らが怪我をしたらどんなに辛いかを体験しようとわざと怪我したんやんなぁ」と言ってくれ、私も「そうやでぇ。これもすべて先生に必要な体験やねん。保健の先生は何でも体験しとかなあかんねん。ほんまは辛いねんけどな」と応えました。すると、周りにいた低学年の子どもたちが「へぇ。たいへんやなぁ。でも先生。はよう、なおしてね」と優しい言葉をかけてくれました。

また、松葉杖生活が約1ヶ月になる6年生の女の子が嬉しそうに傍に寄って来て「先生。一緒やね。階段の下り方わかる?教えてあげる」と言って、階段の上手な降り方を教えてくれました。

「先生。荷物、もったろか?」と寄って来てくれる子、心配そうに声をかけてくれる子、ギブスにサインさせてという子。今日一日、この姿を子どもたちに見せるのはいやだったけど、子どもたちから一杯の優しさをもらいました。子どもたちって本当にかわいいです。

ギブスに松葉杖体験・・・できれば一生したくない経験でしたが、子どもたちの怪我を手当てする私にとっては貴重な体験になると思います。

明日は体育会。今度は保護者の方々の反応が気になるところです。

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