西宮ライフスキル研究会

2010 10月

樹木画と家族画  ~絵に人の内面が出る~

投稿者:おっちー

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「実のなる木をできるだけ丁寧に描いてください」

描いた絵には、対人関係(葉と枝)、内的な強さ(幹)、意識的な精神世界(上部)、無意識の世界(下部)・・・など、500項目にも及ぶ心理的サインが示されているそうです。

ひょうご講座<神戸大学コース>第3回は、名誉教授の播磨俊子先生による樹木画(バウムテスト)家族画(KFD)でした。

播磨先生は、絵を描かせて、すぐに診断というスタンスではありませんでした。

つかみどころがない内面のわからないことをわかろうとする苦しみ、その内面をわかってしまった苦しみ、これがないと人間は変っていけないのだという考え方で、自分のことをズバリ言ってもらいたいなら占い師の方がいいとおっしゃいました。

だから、わからない苦しさに耐えられる力をつけていくことが必要なことで、そのためにセラピストも共に苦しまなければならない、苦しまないで人を助けることはできないと、力説されていました。

「自信をもって悩んでいく」

なるほど~。

木のチェックポイントが書かれたのプリントをいただきましたが、何だかすっきりしません。自分の描いた絵が、どんな内面を示しているのか、はっきりわからないからです。わからない苦しみの大切さはわかりましたが、何だかなぁ~。

「私の家族という題で絵を描いてください」  

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家族画です。30年程前から日本でもされるようになりました。初めは、少年鑑別所などで子どもの家族への感情を知る手掛かりとして使われました。

それぞれの配置や大きさ、顔を描くとか描かないとか、手足の表現など、これも内面の心理が読みとれるのです。

絵を描くこと自体に、芸術療法としての効果があるのでしょう。とても楽しかったです。でも、今回さらに講座を楽しく盛り上げたのは、六甲駅に向かう帰りのバスの中でのひとときでした。

NEC_0353バスでお隣に座っておられた受講生の方は、家族画にも造詣の深いカウンセラーの先生でした。何と私達の絵を、みてくださったのです!

樹木画からは、「ファンタジーですね~」ん?ファンタジー、すなわち現実的でないってこと?・・・あるかも・・・。「感情がとてもよく伸びていて、動物もうまく配置されていますね。適応しているのですから、これでいいですよ~」ん~、地に足をつけるってことも念頭に入れます!

家族画からは、「動きがあっていいですね~。4人を物語の中に入れていますね~」。ここにも、ファンタジーが顔を出しているようでした。私をチャーミングな人だと言ってくださり、子どもっぽい絵を肯定的にみてくださり、うれしかったです。

あっちゃんの家族画は、自家用車に家族が乗っている絵でした。運転は、パパさん。助手席は次男。後ろに、あっちゃんと長男。その乗車位置から次男を思う母親としての心情が表れていると。→「今、次男の就活が気になっています」と、あっちゃん。

よっしんの家族画は、よっしんがパパ先生と長男の後ろから二人の肩に手を置いている絵でした。二人を思う心情が出ていると。→「自立している娘の肩も抱こうかなと思ったけど、そう描かなかった」と、よっしん。なるほど~。

数年前にライフスキルプログラム「なりたいわたし、なれるわたし」をつくるために、木を描いたことがありました。その時は、幹にふし穴(動物も)を描きました。ふし穴の中に動物を描く心理は、「安全な引きこもりの場所の必要を感じている。退行的思考や行為でダメージを補おうとしている」ことだと、今回知りました。そうだったんだ~。

自分の内面の変化をみるために、節目節目に木を描くことを播磨先生は勧めていらっしゃいました。

そうそう、吉田先生は播磨先生のことをヤマンバのようと言われましたが、ぜんぜんヤマンバのイメージはありませんでした。年齢よりずっとお若くみえる知的で優しく笑顔の素敵な方でした。この春、退官されて名誉教授になられたそうですが、10歳以上若く見えました。

来週は、TAT。六甲の紅葉も楽しみです。

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事故から1カ月。本日ギブスが取れました。

投稿者:かっしー

 9月30日にけがをして今日で1カ月。
ようやくギブスが取れました!!(バンザーイ)
 レントゲン上では骨は未だ完全に修復されておらず、患部を押さえると思わず「痛いっ!!」と声が出てしまいます。ドクターからは「う~ん。まだやなぁ。もうちょっとがんばりましょか」と言われたのですが「え~っ。もういいです。もう十分です。よ~く頑張りました。今日、外したいです」と懇願すると「仕方ないな。では、取り外しのできる簡易ギブスにしましょう。そのかわり、お風呂以外は絶対はずしちゃだめですよ。お風呂の時も脱衣所まで外さないように。松葉杖も今まで通り使うこと」と念押しされ、簡易ギブスに交換して頂きました。

先ほど1か月振りにお風呂に浸かり、左足をゴシゴシ洗いました。一ヶ月たまった汚れを落として気持ちよかったです。

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寝る子は“できる”~睡眠は子どもの生きる力を育む~

投稿者:かっしー

 今日は木枯らし一番?が吹き荒れて一気に真冬に突入って感じの寒い一日でした。

今年は秋が非常に短く感じられます。明日はもっと寒い一日になるようです。ギブスの関係でジーンズが入らず、珍しく毎日スカートを着用していますが、ストッキングも入らないため素足なのです。でも、明日からはたとえジャージでもズボンでないと冷えますよね。

 さてさて、今日は学校保健委員会を開催いたしました。関西学院大学准教授の小谷正登先生をお招きして「寝る子は“できる”」というテーマでご講演頂きました。60名の保護者の方が参加してくださいました。CA380395

睡眠が1日2時間減ると、翌日は酩酊状態と同じ脳と身体の状態になるそうです。私が怪我をした時も睡眠不足が続いている時でした。非常に関係があると思います。

子どもに実施した生活実態調査から、小学5・6年生で睡眠時間が極端に短くなり、睡眠の質も落ちます。そしてこの時期に最も攻撃的行動が顕著に現れるという結果も示されました。西宮の子どもたちは全国の調査と比較しても遅寝遅起きの傾向がみられるそうです。

レム睡眠は学習の定着と記憶の整理を司り、ノンレム睡眠は身体の免疫や細胞の修復を司りますが、睡眠を削るとレム睡眠が削られるため、学習の定着という部分が危うくなります。昔よく言われた「4当5落(受験で4時間睡眠は合格するが、5時間以上寝ると落ちる)」は全く当てはまらないということになります。

成長期の子どもたちにとって大切な睡眠を削らぬよう、おとなと共に睡眠の大切さを伝えていかなければならないと痛感しました。

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西宮市市民交流センター講座「叱ることはいけないことなんですか?」申込み受付始まる。

投稿者:かっしー

  先週はブログで弱音を吐いてしまいご心配をおかけしました。たくさんの方からお見舞いメールを頂き嬉しかったです。ありがとうございました。結局金曜日まで休みを頂き身体も心も元気になりました。と報告できたらよかったのですが・・・なかなか本調子には戻りません。でも、今日は新1年生の就学時検診があり、明日は学校保健委員会があるのでもう休めません。ただただ気力で頑張るのみ。ファイト!!

西宮市市民交流センター講座「叱ることはいけないことなんですか?」チラシPDF(401KB) さて、今日は11月に行うタッチカウンセリングのセミナーの案内をさせて頂きます。今春、NPO法人日本タッチカウンセリング協会では男女共同参画センターウェーブと西宮市市民交流センターの2つの市民企画講座に企画を持ち込みプレゼンした結果、めでたくどちらも採用され11月に2回連続の講座を持つ事ができるようになりました。
どちらも1回目は私が講師を務め、2回目は協会の出口理事長が講師を務めます。

ウェーブの1回目の講座(11月7日開催予定)は、なんと申込み開始3日目にして50名の定員が一杯になったそうです。驚きました。どれだけの人が集まってくれるかな・・・協会の運営委員たちは少し不安だったのですが、それだけ必要とされているのだと身の引き締まる思いです。

そして、本日より市民交流センターの講座の申込みが始まります。

こちらの方は定員が100名ですので余裕があると思います。
日時は11月23日(祝) 午前10時~12時です。

興味を持たれた方はPDFを参考にしてお申し込みください。
お友だちにもご紹介いただけると嬉しく思います。

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描画法 ~絵からパーソナリティーを理解する技法~

投稿者:おっちー

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「川→山→田→道→家→木→人→花→動物→石」の順にサインペンで絵を描き、クレパスや色鉛筆で色を塗りました。

ひょうご講座<神戸大学コース>2回目は、吉田圭吾准教授による『風景構成法(LMT)』でした。音楽がお好きな若くダンディーな吉田先生です。

フロイトの自己開示研究に、「自分の内面を告白すればするほど健康になる」とあります。時が熟して、「誰かに話したい」という時熟のときが、変化のときです。

でも、心を言葉にするのは難しいものです。自分をごまかさないで、描きたいように描いて、そこから自分を客観視しよう・・・というのが、描画法なのです。

そして、感情的な表出ができると、人は癒やされ浄化されるのです。(カタルシス)

吉田先生は、「どんな絵もいい。自己表現なのだから」「個性にいい悪いはない」ということを強調なさっていました。それで、受講者は安心して絵を描き、絵のコメントを聴くことができました。

NEC_0316あっちゃんは、上の方へ続く広い道を描きました。→「どこか遠くに行ってみたいと思っていませんか」

NEC_0320よっしんは、中央にパパ先生を描きました。→「ご主人を愛しておられるんですね」→大当たりです!!

一つ一つのものの描き方や大きさ、位置に意味があるようです。

稲穂・川に橋・いくつかの山・道・岩を描いた私の絵を見て、先生は、「なしとげたいことがあるようですね。そこに行く橋が、かかっています。でも、岩が2つ。気になっていることもありそうです。」そうなんです。家庭(家族・家事)が私の基本ですが、仕事や自分を充実させるために、さらに学んでいきたいことがあるのです。臨床心理学もその一つです。

ところで、統合失調症の方は、色を混ぜないそうです。混ぜずに、そのままの色を使うのだそうです。そこで、先生曰く「普通の人は、すぐいろんな事をあきらめられるんですよね。純粋に生きるのは、つらいですからね」。そうなんだ、こだわらないって、楽に生きられる術(すべ)なんだ~と、ひとり納得していました。(たしか、お釈迦ざまは執着しないことの大切さをおっしゃっていたような・・・。)

発達科学部の前の桜並木は、紅葉が始まりかけていました。来週は、播磨俊子名誉教授による『樹が教えてくれる自分が知らない自分?バウムテスト』です。吉田先生は、播磨先生を「やまんばみたいな人」とおっしゃっていました。本当かなぁ~、楽しみです。

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