西宮ライフスキル研究会

2013 3月

ホモ・サピエンスは、「協力」したから生き延びられた。

投稿者:おっちー

高田の馬場近くにある保育園の園長さん、藤森平司さんの講演「他者貢献できる人づくり」を聴きに行きました。

「人の祖先は猿ではないと、もう皆さん知っていますね」そうなんだ~。
原人、旧人、ホモ・サピエンスと、人族が誕生したものの生き残ったのは、皮膚が柔らかく走るのが遅いホモ・サピエンスだけ。大きな重い脳を支え持つため、直立で立つようになったのだそうです。直立歩行するのは、人間だけです。

皮膚はかたく、足も速かった人族(ネアンデルタール人など)は、滅びた・・・洞穴で食事を共にしたホモ・サピエンスは、「協力」したから生き延びられたのだという説を伺いました。

「強い」ことより「協力」することの方が、生き残れるんですね。なるほど~。そして、ズバリ協力の武器は、「笑顔」だという話も面白かったです。確かに赤ちゃんの「笑顔」にこちらは無条件降伏でいたれり、尽くせりしてしまいます。

心に残ったのは、「社会脳」と「共感」。これが、育たちにくくなっています。そのため、意図して作る環境として、「人」「もの」「場(空間)」があるとおっしゃいました。同感です。子どもの発達に必要な環境は、今や意図的に用意しなければならなくなったのです。これは、私達の研究会が11年前から訴えていることです。これまでは自然に身についたであろう力を、教育現場で育てる必要があるとして、授業プログラムを開発・実践してきたのです。

今喫緊の課題である学力向上も、それとは無縁ではありません。

明日から新年度です。今はぼんやりと「学力向上」と「同僚性向上」を柱にしたいと考えています。学校現場は、多様な課題や教職員の多忙感で、辛い局面が確かにあります。が、どんなに辛くても分かち合える仲間がいたら、持ちこたえられるのではないでしょうか。

ダイバーシティー(多様化)、インクルージョン(包括化)・・・子どもも大人も多様性、つまりは違いをお互いの良さとして認め合う中で、学びつつ高めあえたらいいのではないでしょうか・・・がんばろう、新年度!!!
力みすぎないで、ゆっくりたゆまず進もうっと。

そうそう、生き延びるものの特徴は、「強さ」ではなく「変化に対応できるもの」だとのこと、はい~了解!

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花冷えだけど温かいとき。

投稿者:おっちー

児童文学者岡田淳先生の原画が展示されているというので、神戸は、おしゃれな街、岡本へ。

画廊「しあわせなふくろう」には、淳先生が笑顔で座っておられました。そこへ、ひまわり娘の皆さんが続々と集まってきました。淳先生は、西宮市の小学校で図工専科の先生だったのです。ひまわり娘は、その同僚の皆さんです。私も斜め向かいの席で給食をいただいていました。いつも面白いお話をしてくださり、周りはぽっかぽっかな気分でした。

『魔女のシュークリーム』を発売前にして、ゲット。サインとシュークリームのイラストをかいてくださいました。100倍の大きさのシュークリームを食べることを依頼されたダイスケ・・・。

岡本は、商店街が素敵です。石畳コーヒーのカフェや東北支援のアンテナショップを覗いて、淳先生行きつけのイタリアンのお店へ。そう広くない空間に、ど~んと白いグランドピアノがあって、コントラバスやクラリネットも加わる生演奏。ジャズ~。ひまわり娘と淳先生の大人な会話。(おっぱいプリン?)終始にこにこの皆さん。教養とウイット~。よっしんつながりでお邪魔させていただき、感謝なひとときです。

よっしんは、教員生活最後の修了式でした。1年生の保護者20名ほどが教室まで来られ、一人ひとりのお母さんからのメッセージの呼びかけと花束の贈呈があったそうです。よっしんは、コメントを求められたけど、涙で声にならなかったとのことでした。子ども達だけでなく保護者をも惹きつける、その教育実践、そのお人柄。そうでしょうそうでしょう。見習おうとしても、できるものではありません。何と言っても、よっしんは生き菩薩ですから。カバン持ちしつつ、学ばせていただきます。

淳先生は、「僕は、漫画と演劇と小学校でできている」と、おしゃいました。漫画は、手塚治虫からアメリカのひとコマ漫画へ。そして、演劇。数多くの児童文学賞を受賞しておられますが、作品には演劇的要素が含まれていて、それで、よく劇の脚本にもされるのだそうです。神大時代から、作品を本にするよう教官から声かけがあったとのこと、さすが!

教師のやってはいけない「三ト」が話題になりました。①アルバイト②リベート。さて、③は? よっしん「プレゼント」、正解! へぇ~、きっと30年くらいのことば?  今なら・・・①体罰②セクハラ③パワハラが、やってはいけない「三悪」でしょうか・・・。昔の問題は、お金関連だったけど、今はコミュニケーション関連ですね。

花冷えの1日。学校で片付けを終えて、参加。今日も幸せを感じられました。

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さようなら5年1組。そして、ピア・まんざい。

投稿者:おっちー

修了式後、転校するHさんのお別れ会をしました。Hさんの希望で、グループで出し物をしました。

1組めは、7人で私へのお礼のことばでした。背中にいっぱいの大きさで「先生ありがとう」を色画用紙で1人一文字ずつ張ってあって、上着を脱いで並んで見せてくれました。そして、色紙のプレゼント。(涙)

その後5組は、漫才や紙芝居、シルエットクイズ。発想・表現力・チームワーク、いい!!見る態度も花丸でした。

最後は、Hさんにみんなから寄せ書きの色紙をプレゼントしました。さらに一人ずつHさんに励ましの呼びかけです。「H~、ライバルつくれよ!!」「H~、ありがとう!!」「H~、豊中でテッペン取れよ!!」大きなはっきりした声。みんないい!!さらにさらに応援団からエールを贈り、全員でエールを贈りました。拍手喝采で終わり。

通知表を一人ひとりに手渡すときは、もう涙があふれ出て止めようがありませんでした。(涙が出そうになると、くっと目力で止めるのが、いつもの私です)

「さよならだけが人生だ」と言ったのは、井伏鱒二だったでしょうか。そう言い切らないとやっていけないような別れでした。

そんな感情にひたっている間もなく、大阪市のピア・サポート活動の祭典「子どもフォーラム2013」へ5年生12名と向かいました。今年度は、4校の発表とグループディスカッション「つながりが生むもの」。私たちは、発表校です。リハーサルがあるので、急いで福島区民センターへ。

「笑いでつながろう  ~ピア・まんざい~」
漫才を4組発表して、呼びかけをしました。7分間、素晴らしい出来でした。会場は、爆笑大笑いでつながりました。たくさんのピア・メンターの方から、良かった面白かったと声を掛けていただきました。ピア・サポートの大御所である菱田準子先生からは、「大阪らしい活動、漫才を他県にも広めたい」と講評していただきました。子ども達は、自信がついたことでしょう。スポットライトを浴びて、注目される中での発表は、必ず今後の彼ら彼女らの力になるでしょう。良かった。良かった。楽しかった。楽しかった。見に来ていただいた保護者も笑顔でお礼を言ってくださいました。本当に良かった。幸せでした。

さあ来年度のスタートです。教室の後片付けも来年度のための準備です。今は、名残惜しいこの5年生との別れの悲しさにひたりきって、そして、月曜日からは新たな気持ちでスタートさせます。必ず。今はただ悲しいだけ。こんなに悲しい学年末があったでしょうか。それだけ、思いを尽くしてできたかな、私。

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コミュニケーションの手法が、身についていたね!

投稿者:おっちー

卒業式の朝、課題を黒板に書いておきました。

「作品集(図工)の表紙と裏表紙を仕上げよう」

5年1組の我がクラスです。

教室に入ると、みんな裏表紙に寄せ書きを交換し合っていました。男女の別なくです。
これは・・・。

4月になると6年生。クラス替えがあるので、記念にしようということでしょう。いつかした外国語のサイン交換にも似てる・・・いつかしたライフスキルの授業にも似てる・・・。コミュニケーションの手法が身についていたんですね。感動!!!

天国のような幸せな空間にひたって、にっこり見ていたら、「先生も書いて!」「大事な人にまだ書いてもらってなかった!」と、作品集とペンをたくさん渡されました。育ったね~、我がクラス。

そして、卒業式。5年生の合奏「威風堂々」で卒業生の入場を支え、6年生とともに呼びかけをし、2時間弱おしゃべりなしできちんと座って、退場は「ありがとう」の歌で送り出しました。どこに出しても恥ずかしくない立派な5年生でした。

校庭に花道を作って卒業生を盛大に送り出してから、教室に戻り紅白まんじゅうと記念の算数ノートを渡しました。

「皆さんは、きっといい6」と、言いかけたら、突然こみ上げてきました。抑えながら「年生になると思いました」アブナイ、アブナイ、泣いちゃうところでした。

いい卒業式でした。いい5年生でした。

夜は大好きな人たちと香港飲茶とカラオケ、とっても幸せな1日でした。

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プレゼントは、DVD。

投稿者:おっちー

授業参観を録画したDVDを保護者のYさんからいただきました。

「5年生 漫才グランプリ」

それを今日、いかなごのくぎ煮用に売られていた赤玉ポートワインを飲みながら、パソコン画面で観ました。(赤玉ポートワインは、私が幼い頃に亡き母が飲んでいたのです。懐かしくて買ってしまいました。)

笑いに包まれた参観でした。
新東三国小学校に赴任したからこそできた漫才学習でした。前例が、今回の実践を支えてくれました。転任したH先生です。
そして、いつもいっぱいいっぱいで録画をしたいと思いつつできなかった子ども達の漫才を録画してDVDにしてくださった保護者のYさん。出会えて良かった、新東三国小学校、H先生、Yさん・・・。

子ども達が書いた授業の振り返りのカードには、「みんなに笑ってもらって、うれしかったです」と、多く書かれていました。笑ってもらうというのは、受け入れてもらえたということと等しいのだと思いました。認めてもらえた実感が、喜びを喚起したんですね。

教師をしていると、なかなか厳しい場面があります。
そんなときに、このようなプレゼントをいただいて嬉しくなり、また頑張ろうと思います。(単純ですね~。)「生きる力」って、そんな一つの出来事がきっかけになって高まるのではないでしょうか。一つひとつの経験から。

今日は、病院から内田樹先生の合気道場である凱風館へ。ほとんどできないけど、頑張ってお稽古しました。すると・・・なんと、「前受身」ができるようになっていました。(たぶん。)お~。誰も褒めてくれませんが、すごい、すごい!!すご~い!!!すご~~い!!!!

「愚直に稽古を続けていけば、必ず上達します」
内田先生は、今日は昇級審査でもあったので、そうおっしゃいました。
子ども達にも、そう伝えたいな~。

前受身ができるようになった私。よ~し、何があってもできるだけの誠を尽くして、がんばるんだ~、と少し持ち直した次第です。
少し「生きる力」が、高まったかもしれません。(単純ですね~。)

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