西宮ライフスキル研究会

ライフスキル・プログラム

ライフスキル (Life Skills) の基礎知識

ライフスキルとは、WHO(世界保健機関)が提唱したもので、ライフ(Life:生活)とスキル(Skills:技術的能力、技能)の合成語です。すなわち、「個々人が日常生活において直面するさまざまな要求や難題にうまく適応し、かつ積極的に行動していくことができる能力」ということです。

Life skills are abilities for adaptive and positive behavior, that enable us to deal effectively with the demands and challenges of everyday life.
(WHO精神保健部局ライフスキルプロジェクトより。)

いいかえると「人が自分らしく、よりよく生きていくために必要な心理社会能力」ということです。

5セット10のスキル

『情動対処スキル』:自分の怒りや悲しみ、驚きに負けずに、真の喜びや楽しさが実感できる、すなわち喜怒哀楽がコントロールできる能力。『ストレス対処スキル』:ストレスや悩みに負けずに気晴らしをすることができ、気楽な気持ちで、毎日を元気に生きていくことができる能力。『自己認知スキル』:自分で自分のこと、すなわち、性格、長所、短所、願望、いやなことなどがわかるようになる能力。正確な自己認識をもつと、日常の問題場面で現実的な解決への目標を設定することができる。『他者理解スキル』:相手の気持ちになって感じ、考えることができる能力。共感して理解することは、自分とはちがう他者を受容することに役立つ。
『コミュニケーションスキル』:相手の話をよく聞き、自分の思っていることを相手に正しく伝えることができる能力。『対人関係スキル』:自分がやりたいことを、良好な人間関係を維持しながら、知的、論理的に主張することができる能力。
『意志決定スキル』:自分でよく考え、最もよい選択ができる能力。これが身につくと、いろいろなものをよく比べて、決めることができるようになる。『問題解決スキル』:直面する重要な問題に対処する能力。重要な問題を未解決のままにしておくことは、ストレスの原因となり、さらには、さまざまな疾病の原因にもなる。『創造的思考スキル』:よいものをつくり出す方向に、また、物事がうまくまとまっていくように、考えを進めていくことができる能力。『批判的思考スキル』:人の話や書かれてあることを、そのままうのみにせずに、本当にそうかな、本当にそれが正しいのかな、と自分の頭で吟味することができる能力。精神健康に有効で、価値観や他者からのプレッシャー、情報などを認識し、評価するのに役立つ。

プログラム例