西宮ライフスキル研究会

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ピア・サポートの祭典「子どもフォーラム2010」

投稿者:おっちー

昨日、修了式を終え、学級でお楽しみ会をしました。お笑い・時代劇・リコーダー演奏・剣玉・玉すだれ・鉄道クイズ・県名クイズ・手品・フラダンス・じゃんけん大会などの出し物があり、本当にお楽しみな会でした。

そして、高学年としてのお勤め、机・椅子移動をみんなでして、お待ちかねの「あゆみ・修了証」を渡し、正午5分前となりました。時間がありません。

「4年2組の担任になって良かったです。楽しかったです。どうもありがとうございました。」と、深々と頭をさげました。頭をあげると、子ども達からの「ありがとうございました。」・・・感激に浸りそうなところを「さぁ、帰ろう!」のひとことで振り払って、4年生16名とともに大阪市教育センターへ向かいました。12時50分から、「子どもフォーラム2010」の私達の発表のリハーサルがあるのです。

東淀川駅から弁天町へ、着いたのは12時49分!!セーフ!!

「子どもフォーラム2010」は、ピア・サポート活動の祭典のような催しです。市内小中10校のリレー発表があり、フロアーの子ども達どうしのリレートーク「思いやりのマイプラン」があります。

わが校は、「2年生との交流」を劇にしました。ステージで、縄跳びや透明ボールでのキャッチボールをしたのです。2年生が、2重跳びができるようになったエピソードでは、2重跳びをシンクロ風にして、驚きと笑いをゲットできました。BGMは嵐の「Happiness」だったのですが、CDを忘れてしまい、センターの先生からお借りして、急きょ、ビバルディの「四季 春」になりました。高尚な感じで良かったです!

ピア・サポートは、仲間を支え、思いやりを育てる活動です。支えられた側は、助かります。支えた方は、大変価値のある「うれしい気持ち」というご褒美がいただけます。さらに、やる気が出てきます。学校に来るのが楽しくなります。自他ともにいいことづくめなのです。

ただ、支えたい気持ちはあっても、どう関わっていけばいいのか、それが難しいのです。関わり合うストレスも出てきます。そのために、コミュ二ケーションのトレーニングが必要となります。今年度は、ポジティブ コミュニケーション(豊かな人間関係)の取り組みをしてきました。ライフスキルプログラムを7つ実施し、協同学習にも取り組んできました。

子ども達からの言葉です。

「2年生が喜んでくれて、すごく楽しかったし、うれしかったです」「ぼくは、楽しい言葉の勉強をして言葉づかいがよくなりました」「心を開くのは、ちょっと苦手だけど心を開けました」「相手の気持ちがわかってきて、人と話しやすくなりました」「私は、友達と自然に長く話すことができるようになりました」「みんなで相談し合って問題を解決するのは難しかったけど、楽しかったです」「相手の目を見て話すことができました」

リレートークでは、わが校のA君が、こう発言しました。「やる気満々で子どもフォーラムに参加しようと思ってたけど、劇の練習とかで休み時間が減って、正直テンションが下がっていたんですけど、今日いろいろな学校の発表を見て、来てよかったと思いました。」講堂満席の中での実感のこもった発言に、私は迷いながら進めてきたことが、「許された」と心底感じました。

いじめ対策・もめごとの解消・あいさつ運動・小中連携・異学年交流・・・ピア・サポートを活かせる活動は多々あります。その土壌を作るのが、ライフスキル教育だと考えています。

リレートークでのわが校B君の発言です。「リレー発表では、人を支えることばかりが発表されましたが、僕は、自分の心を大切にすることも大事だと思います。」それに対して、他校の4年生は、「サポートするのが無理なこともあるので、自分を大切にして無理しないことも大事だと思いました。」と発言し、最後に主任指導主事の先生がそのことを取り上げてくださいました。「I am OK.→You are OK.」をB君は受け取っていてくれたのかな・・・と、いいように思っていました。

今年度が終わりました。とても幸せな1日でした。

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