西宮ライフスキル研究会

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描画法 ~絵からパーソナリティーを理解する技法~

投稿者:おっちー

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「川→山→田→道→家→木→人→花→動物→石」の順にサインペンで絵を描き、クレパスや色鉛筆で色を塗りました。

ひょうご講座<神戸大学コース>2回目は、吉田圭吾准教授による『風景構成法(LMT)』でした。音楽がお好きな若くダンディーな吉田先生です。

フロイトの自己開示研究に、「自分の内面を告白すればするほど健康になる」とあります。時が熟して、「誰かに話したい」という時熟のときが、変化のときです。

でも、心を言葉にするのは難しいものです。自分をごまかさないで、描きたいように描いて、そこから自分を客観視しよう・・・というのが、描画法なのです。

そして、感情的な表出ができると、人は癒やされ浄化されるのです。(カタルシス)

吉田先生は、「どんな絵もいい。自己表現なのだから」「個性にいい悪いはない」ということを強調なさっていました。それで、受講者は安心して絵を描き、絵のコメントを聴くことができました。

NEC_0316あっちゃんは、上の方へ続く広い道を描きました。→「どこか遠くに行ってみたいと思っていませんか」

NEC_0320よっしんは、中央にパパ先生を描きました。→「ご主人を愛しておられるんですね」→大当たりです!!

一つ一つのものの描き方や大きさ、位置に意味があるようです。

稲穂・川に橋・いくつかの山・道・岩を描いた私の絵を見て、先生は、「なしとげたいことがあるようですね。そこに行く橋が、かかっています。でも、岩が2つ。気になっていることもありそうです。」そうなんです。家庭(家族・家事)が私の基本ですが、仕事や自分を充実させるために、さらに学んでいきたいことがあるのです。臨床心理学もその一つです。

ところで、統合失調症の方は、色を混ぜないそうです。混ぜずに、そのままの色を使うのだそうです。そこで、先生曰く「普通の人は、すぐいろんな事をあきらめられるんですよね。純粋に生きるのは、つらいですからね」。そうなんだ、こだわらないって、楽に生きられる術(すべ)なんだ~と、ひとり納得していました。(たしか、お釈迦ざまは執着しないことの大切さをおっしゃっていたような・・・。)

発達科学部の前の桜並木は、紅葉が始まりかけていました。来週は、播磨俊子名誉教授による『樹が教えてくれる自分が知らない自分?バウムテスト』です。吉田先生は、播磨先生を「やまんばみたいな人」とおっしゃっていました。本当かなぁ~、楽しみです。

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