西宮ライフスキル研究会

ブログ

はずかしがりやのれんこんくん

投稿者:かっしー

img057 私は子どもの頃親に絵本の読み聞かせなど、一度もしてもらったことがなく、我が子にもほとんどしてやることはありませんでした。どちらかというと絵本には興味はなかったほうかもしれません。そんな私に素敵な絵本との出会いがありました。      

 18日、子どもの心と教育研究会の大会に参加した日のこと。午前中の全体講演は絵本作家の長野ヒデ子さんでした。長野さんはどの『絵本』にもとても深いメッセージが込められていることをお話してくださいました。

長野さんは代表作である『おかあさんがおかあさんになったひ』という絵本を舞台の上で会場の私たちに向かって読んでくださいました。そして「この絵本は子どもだけではなく、おとなたちにも良く読まれていて、以前、40歳過ぎの引きこもりの男性から「親を恨んでいたけれど、僕の母親もこんな風に僕を産んでくれたのかと思うと涙があふれた」という手紙を頂いた事もあります。子どもたちはこの絵本を読んでもらうと、すぐにお母さんに自分が生まれた時のことを尋ねます。何度も何度も確認するかのように。人は皆、自分がどのようにして生まれてきたのか、どれだけ望まれて生まれて来たのかを知ろうとします。そうやって自分の命がどれだけ大切なものなのかを確認したいのですね」とお話してくださいました。私はその長野さんの言葉に胸打たれました。

  講演が終わり、長野さんのサイン会へ行きました。残念ながら「おかあさんがおかあさんになったひ」は既に売り切れていて手にすることができませんでした。しかし、長野さんにこの思いをどうしても伝えたくて、サイン会が終わるのを待って再び長野さんのもとへ行きました。そして「私は子育て中の母親たちへの支援や不登校・ひきこもりの子どもたちや若者たちの支援をしています。今日ご紹介いただいた絵本を私が講演する時、読ませて頂いていいですか?今度の日曜日に引きこもりの支援をしているNPOで講演をします。その時に読ませて頂きたいのですが絵本は売り切れてしまったようです。帰りに本屋さんへ寄って買おうと思います。本当に今日はお出会いすることができて幸せでした。ありがとうございました」と伝えました。すると、長野さんは「それなら「はずかしがりやのれんこんさん」という絵本がいいですよ。ひきこもりの人たちへのメッセージのこもった絵本だから。すぐにお送りしましょう」と言ってその場で出版社へ電話をかけてくださいました。昨日、早速絵本が届きました。包みを開けてびっくり、お願いした本以外に2冊も他の絵本をプレゼントしてくださったのです。

  長野ヒデ子様。お心遣い本当にありがとうございます。その優しさに感動すると共に、この運命的な出会いに感謝です。

  明日は午後から情報センターイシス神戸で講演をします。大学院で研究していた二年間事務局を務めた引きこもりの若者の居場所です。そこでこの絵本を読ませて頂きます。絵本に込められたメッセージ(あなたは価値のある存在である。望まれて生まれてきた大切な命である)を伝えられるよう頑張ります。

   あまり、絵本の読み聞かせなどしたことのない私。さっきから何度も練習をしていますが、舌がうまくまわりません。明日の本番までにもっと練習をしなくては!!

  明日の講演会は素晴らしい出会いに溢れています。

 「ついてる・ついてる・絶対大丈夫!!」 

にほんブログ村 子育てブログへ