西宮ライフスキル研究会

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「子どもは資源になりますか?リスクになりますか?」  

投稿者:おっちー

上野千鶴子さん(社会学者)の講演に行ってきました。「おひとりさまの最期」。

今は家族関係が脆弱になり、これから都市部で高齢者の単身世帯が増えていくようになります。(離婚や死別、子どもの自立)高齢者に対しては、在宅支援をするより施設志向へとシフトしていくという話を伺いました。

でも、お年寄りはみんな「やっぱり家にいたい」のだそうです。「施設に入って、お幸せな高齢者はいない」と、上野さんは、断言しました。・・・そうなのかなぁ~。

施設に入るのを決めるのは、本人ではなく、その人の子どもなのだそうです。・・・そうなんだ~。

一方、介護のいる家庭は、もう家庭といっても介護という仕事をする職場と化す、という話もありました。・・・う~ん。

そこで、子どもがいても昔のように老後を見てくれるであろう、ということにはならない・・・つまり資源にはならない・・・。小金をため込んだ団塊世代が育てた子どもたちは、小金をため込めないまま老後へ。う~ん、厳しい現実・・・。

『おひとりさまの老後』出版の際は、コレクティブ・リビングで過ごしたいということでしたが、今は「在宅ひとり死」を望んでおられるとのことでした。「なずびの切り方ひとつで言い争いになるような世代の同居は、無理」なのだそうです。

都市部の高齢者は、サービスや医療を在宅で受けて、インターネットで交流をして暮らせるということでした。資料や実例の提示、ユーモアたっぷりで説得力ある語りでした。

「家族関係の脆弱さ」、なるほど~。昔の農耕社会には、戻れません。超高齢者社会にお手本は、ありません。これから、どうしたいのか、今を生きる私達が創造していく以外にありません。

勤務校では、地域の運動会が盛大に行われました。例年通りの競技、いつものたこせんとミルクせんべい。大きなえびせんべいにソース、揚げ玉、マヨネーズがのった「たこせん」50円をほおばりながら(めっちゃくちゃおいしいのです、これが)、この地域はがんばっておられる、良かった~、ありがとうございます~と、秋空に感謝しました。

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