西宮ライフスキル研究会

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人とのふれあいによって、人生がつくられていく。 

投稿者:おっちー

夙川の大手前大学で、教育カウンセラー養成講座がありました。

明治大学の諸富祥彦先生の講座「教師の悩みとその支援」では、教師の4大悩みとして、①多忙感②子どもとの関係③保護者との関係④同僚・管理職との関係が、あげられました。その内3つが人間関係に関することです。

先生曰く、「教師は、人間関係のプロでなければならない」。

それには、「人間関係を楽しめる人であることが、教師の資質だ」「しらふでもほろ酔い加減の雰囲気で、心を開いてもらえる先生がいい」という師匠の國分康孝先生の教えが紹介されました。

大事なことは、「リレーション」です。心と心のふれあいがあり、さらにノーが言える人間関係が結べることです。

諸富先生は、「リレーション=援助希求(help-seeking)」を力説されました。助けに対して開かれた心で受け入れられるか・・・多忙感の中で・・・。実際、宿題のチェックや次の授業の準備をする10分休みに「先生」と声掛けられたその時などに、対応する困難さがあります。対応していると、次の全体指導がずれる・・・そんな日常です。

160冊を超える著書がある諸富先生だけに、話のネタは尽きず、さらにユーモアあふれて講義室は笑いでいっぱい、聴講生に常に語り合いの瞬間をもうけるなど、学びと楽しみ多い時間をいただきました。

諸富先生が、おっしゃった「リレーションが人を育てる」、「私には、私の生き方がある」、「自己決定・自己選択」。実存主義の考え方です。國分先生がその理論をもとに、日本教育カウンセラー協会をつくられ、構成的グループエンカウンターを広められました。

その愛弟子である諸富先生の講義を1日受けられたことに感謝でいっぱいです。ユニークな諸富先生が、生き方を求めて求めてたどり着いた実存主義、ご自身がそのよきお手本のようでした。

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