私の母は4年前に食道癌の手術をした。
癌発見時の胃カメラの写真では、癌細胞の大きなこぶで食道はほとんど塞がっているような状態だった。
それを見る限り、もうだめだな・・・と思った。
田舎の病院では手に負えぬということで、兵庫医大に転医させた。
すぐに手術かと思ったら、この状態でメスを入れると傷つけた血管を通してがん細胞が全身に飛ぶため手術はせず、まずは抗がん剤と放射線治療で癌細胞を攻撃し小さくしてから手術で切除するということだった。
2ヶ月の治療でようやく手術できるくらいまで癌細胞が小さくなった。
手術前、ドクターの説明では、成功率わずか3パーセントだといわれていたが、手術後に切除された食道を見る限りではどこにも癌らしき細胞は見当たらず、ドクター自身もこれほど抗がん剤と放射線療法が効く患者は珍しいと驚いていた。
あれから丸4年。
半年に1度PETの検査を受けるも毎回異常なし。
すごい生命力だなと感心させられていた。
ところが、先日受けたPETの結果が今日わかり、肺に転移の可能性が・・・。ということで今月末に検査入院をすることになった。
本人曰く「もう。充分や。転移しとっても手術はせんとく」。
う~ん。
娘としては複雑な気持ち。
これからどうなるのかなぁ。