足を骨折して、休職しています。
今年の2月早朝の通勤途中、横断歩道を自転車で走行中に、バイクに衝突されました。
横断歩道上に私は倒れ、自転車は15メートル以上も先に跳ばされていました。
立つに立てない。左足の腓骨脛骨を複雑骨折していたのです。
家からは、すぐの場所でした。
6日間は、左足が縮まないように牽引していました。
その間は、ベッドに寝たままで動けない、何も出来ない状態でした。
骨折もさることながら、体のあちこちが痛む状態でした。
左目の下はあざになり、肘も肩も背中も足も痛みました。
あざもあちこちできていました。
手術をして、プレートとボルトで脛骨を繋ぎ、針金で腓骨が支えられました。
痛みで夜も続けて眠ることが出来ませんでした。
気になるのは、6年生担任、学年主任としての任務でした。
でも、本当の意味で何も出来ませんでしたから、すべてをお任せすることに決めました。
少しは細々としたことの指示を伝えられたかもしれません。
でも、委ねることに決め、子どもたちや教職員の皆様を信じることにしました。
丸投げと思われてもいい、一つ一つ伺いを立てながら進めるのは、無理がありすぎます。
すべてをお任せして進めてもらう方がいいと判断したのです。
3月、病院から卒業式へと向かいました。車椅子に座り、介護タクシーに乗って。
6年生の皆は、立派に卒業式をすることができました。姿勢、声、態度、本当に成長していました。
式の後、6年1組の教室に車椅子を押してもらって入りました。
クラスの子たちは、卒業式をやり終えた清々しい雰囲気で満ちていました。
「ありがとう。」、心からそう思いました。皆と出会えて、担任をさせていただいたことに感謝しました。
「ごめんなさい。」、最後までできなかったこと。でも、皆さんきっとしっかり学べたでしょう。子どもたちの顔、様子からそう思えました。
一人一人にお祝いのカーネーションを渡しました。これは、私の代わりに担任をしてくださった教務主任のM先生の配慮でした。一人一人と握手をしました。握手に思いを込めて。
事故から42日。その夜、初めて連続して眠ることが出来ました。それまでは、1、2時間で目が覚めてしまい、深夜ラジオを聴いたりして過ごしていたのです。
今年度が終わった、と肩の荷が下りたように感じました。
入院は62日。それでも、まだ歩くには時間が掛かりました。