西宮ライフスキル研究会

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62日間の入院

投稿者:おっちー

骨折して救急車で運ばれ、総合病院の整形外科に入院していました。

6人部屋です。

2カ月ほど同じ病室にいましたから、最後にはその部屋の主(ぬし)とも言われるほどになっていました。

誰よりも長居をしました。退院や転院、部屋を移る人、20人以上も見送りました。

最初は、ベットから一歩も出られませんでしたから、あまり他の方と関わることがありませんでした。ベッドごとに区切られたカーテンが、閉められていましたし。

でも、1週間に一度、院長回診があり、その際はすべてのカーテンが開かれます。部屋の人は、顔を見合わせ、挨拶をし合い、ぼちぼち話をするようになります。整形外科は、怪我で痛みがあっても、皆さんたいてい明るく元気でした。内科と外科では、雰囲気が違うようです。

傷ついている者同士、格好つける必要もなく、ありのままで、支え合うような会話が交わされました。皆さん、入院しているだけに、常にすっぴんでしたし。

整形外科は、年齢が高い方が多かったのですが、いいなと思ったのは、寄り添うご夫婦です。歳を取って、奥様が入院しているところに、ご主人様がやってくる。緩やかな会話で、かみあわなかったりしながらも、寄り添う感じです。そんなご夫婦を何組も拝見しました。お手本にしたいと思いました。

そんな中、LINEグループができました。骨折した3人が、骨折したからこそ実感したことを忘れないように、「337の3か条」も作りました。337は、病室の部屋番号です。

一つ、当たり前に感謝すること。(骨折して今まで当たり前にしていたことができなくなり、何気なくしていたことの有難さを痛感しました。これは私の発案。)

一つ、これから何が起こっても前向きでいよう。(怪我で大変でしたが、いつも笑顔ありの337号室でした。Iさん発案。)

一つ、焦らずに。(多忙な毎日で、どうしても急いだりあれこれ抱え込んでしまいがちでした。これからは、ゆっくりじっくり確実に。Fさん発案。)

退院後も再開して、食事を共にしました。お二人は、私よりちょっとお姉様で、含蓄あるお話をいろいろ聞かせてくださいました。

もう一つ4人のLINEグループ。こちらは30代の方と同世代だけどちょっと年下の2人との4人でした。ユーモアたっぷりの3人、笑いの絶えない時間を過ごせました。カーテンはたいてい開け放たれていました。それぞれの怪我や病状について話を聞いてもらったり、励ましてもらったりしていました。

看護師さんやお掃除のスタッフの方、リハビリの理学療法士さん、食事を作ってくださる方、事務の方々、もちろんお医者様、皆さんに優しくしていただきました。医療現場は多忙で、と言われますが、地域の小さな総合病院は、温かみのある癒しを与えてくださる場所でした。

退院しても週3回リハビリに通い、今は月に1回診ていただいています。

なかなか元のようには歩けませんが、今に感謝して毎日を過ごしています。

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