今日、校区内を自転車で回っていて道に迷ってしまった。
夙川校区を知っている人ならわかって頂けると思うが、ここは丘の上に大きな住宅が立ち並び、その豪邸をぬって細い道が入り組んでいる。坂が多いため、一つ筋を間違えて下ってしまうと、またその坂道を登るのが一苦労なのである。地図の読めない私は、今までに何度も地図を片手に迷子になった。
そして今日もやってしまった。
学校への帰り道がわからない・・・。
一か八かこの坂を下ってみようか・・・と思案していた時。
前から本校の1年生らしき二人の児童がやってきた。
ラッキーという感じで近寄り
「ねぇ。ねぇ。先生道に迷ってしまったの。学校までどっちの道を行ったらいいか教えてくれる?」
と声をかけると
私の顔を見るなり無言のまま一目散に坂を駆け上がり逃げて行った。
マスクをしたままだったことに気がついて、あわててマスクをはずし
「ゴメンゴメン保健の先生だよ~」。
と声をかけたが振り向きもせず走り去ってしまった。
何とか迷いながらも学校にたどり着き
職員室でそのことを話すと
「加島さん。たぶん今頃その子が家に帰り「マスクをした変なおばさんに声をかけられた」と保護者に訴え、もうすぐ不審者情報のメールが流れると思うよ」。と大爆笑された。
結局、不審者情報のメールは流れなかったが
今どき、自分の学校の子どもにも安易に声をかけられない時代なのか・・・と少々複雑な気持ちになった。
子どもたちよ。
知らない人が道を聞いてきたら、逃げないで優しく教えてあげてね。
その時、知らない人と“腕二本分以上はなれる”ことさえ気をつけていれば大丈夫だよ。