西宮ライフスキル研究会

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プラスのストローク・マイナスのストローク

投稿者:かっしー

 今日、美容院へ行った。

カットをしてもらいながら、カウンセリング関連の本に赤線を引いていると

男性美容師さんから 「うちの3歳の娘なんですが、最近、毎日のようにおねしょをするんですよ。それでうちの嫁はんが毎朝娘を叱るんです。おねしょを治すいい方法はないですかねぇ?」と話かけてきた。

私が「最近、おねしょがひどくなったのですね。もしかして下にお子さんが誕生されませんでしたか?」と尋ねると

「はい。今3ヶ月の息子がいます。」とのこと。

(ははん。典型的な赤ちゃん返り・・・)

私  「3歳で最近までおねしょがなかったなんて、逆にそのほうがすごい事ですよ。うちの息子なんて5歳まで夜はオムツをしてましたら」。

美容師  「えっ?そうなんですか?」(笑)

私  「おねしょをして困るのは誰でしょう?」

美容師  「嫁はんやと思います。」

私  「どんなことに奥様が困るのでしょう?」

美容師  「布団が汚れるのが嫌だと言ってました。それに、なんでやろうと心配してました」。

私  「ここで、おねしょが誰の問題かを整理すると、一つは奥様がおねしょによって布団が汚されるのが嫌だという問題。もう一つの問題はおねしょをしなかった娘さんが急におねしょをしだしたのはなぜか心配だという問題の二つですね。」

美容師  「はい」。

私  「まず、一つ目から解決するとすれば、布団が汚れなければいいわけですよね。今、パンツ型のオムツがあるでしょ?夜だけそれをはかせるのはいかがでしょう?娘さんには、お母さんは○○ちゃんがおねしょをするとお洗濯が大変でこまるの。だから夜だけこのパンツをはいてほしいの。いいかな?と説明すれば理解してくれますよ」。

私  「二つ目。娘さんは典型的な赤ちゃん返りの状態になっていると推測されます。お母さんの目を自分に向けたいのです。子どもは愛する人から『肯定的な関わり(プラスのストローク)』が得られないと感じた時、わざと叱られるような『否定的な関わり(マイナスのストローク)』を得るような事をします。子どもにとって怖いのは母親からの無関心なのです。ですから、叱られるようなことを無意識でしてしまうのです。おねしょをした時、叱るのは逆効果で、おねしょをした時は無関心を装い、おねしょをしなかったとき、「えらかったね。お母さんとっても嬉しいわ」とおおげさなくらいほめてあげて下さい。」。

美容師  「なるほど~。うちの嫁はん。全く逆のことしてましたわ。早速今日帰ったら伝えますわ」。

美容師さん。どうぞいい子育てしてね。

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