西宮ライフスキル研究会

ブログ

児童文学者、岡田淳先生。

投稿者:おっちー

岡田淳先生の話を聞くために、夙川小学校の体育館に行ってきました。岡田先生は、2年前に小学校教諭を定年退職された図工専科の先生です。野間児童文学賞も受賞されました。今日は、現役時代に10年間勤務された夙川小学校に来られたのです。

10時半から12時まで「岡田淳先生に聞こう」という題目で、前半は4年生と保護者向けに、後半は保護者向けの話でした。

チャイコフスキーのくるみ割り人形のBGMで、毎週月曜日のお昼の時間にDJをなさっていたそうです。おしゃべりしていた児童は、DJが始まるとぴたりと静かになり、岡田先生の語りに耳を傾けたそうです。『放課後の時間割』は、そこで生まれたとのことでした。穏やかで、優しく、知的な語りに、今日も子ども達は聞き入っていました。

夙川小学校の10年で、図工の目標が定まったとおっしゃいました。①描くこと・作ることが好きであること。②友達に対して、なかなかやるやんかと思えること。③自分もなかなかやるやんかと思えること。・・・自分が好きであることの大切さや、自分の想像力を広げると宇宙をも自分の中に入れられる・・・自己の確立をおっしゃっていたのだと受け取りました。

それを聞いて、私の学級経営の3本柱①I am OK.(自分が好き・自尊)②You are OK.(友達が好き・他尊) ③Support each other.(支え合う・相互支援)と、2つは共通することを知って、うれしかったです。

講演の後、保健室のかっしーを尋ねました。先日の鳴尾東での話を聞いていたら、かっしーからも「自分を好き」であることの話が出ました。かっしーは、「私は私が好きです。なぜならば~です。」のワークをすることの意義深さを実感していて、参加者の抵抗感を少なくするために、言いにくい参加者に「私は、私が好きです。なぜならば、今こうしてがんばって生きている私が好きだからです。」と言ったらいいですよと、工夫したと教えてくれました。

 「自分が好き」であることが土台になり、生きる力が育ち、いろいろなことにチャレンジしようという意欲がわき、自分が好きなように人のことも認められるのでコミュニケーション力が高まります。さらには学力にも相関関係が認められるのです。

岡田先生は、忘れ物をした子に家から持ってきなさいといじわるなことを言った時代もあったけど、それより、忘れたものを貸してあげて、授業を続けさせる方ががいいと考えられたそうです。その子が図工を好きになるために。

私もそんな風に指導しようと思います。岡田先生とは、津門小学校のときに、ご一緒しました。ギターの弾き語りを聞いたこともありました。剣のない、笑顔の柔らかな、温かみのある、雑談が自然でおもしろい方です。関西弁のジェントルマン!と言いたい方です。

かっしーと、来週の日学相の奈良大会では、「自分を好きである」ことの大切さを伝えようと確認しました。帰ってから、「ライフスキルとは」の発表台本を仕上げて、夕飯にしました。今日は、さんまの塩焼きとたっぷりの大根おろし、ブロッコリーのおかか和え、りんごとサツマイモのバター煮、お豆腐のお味噌汁、ご飯でした。

にほんブログ村 子育てブログへ