ここ数日の間に、中学生と高校生の保護者たちから「教師暴力を受けた」という相談が続けてあった。
教師からの暴力(身体的・精神的・言葉)についての相談はとても心が痛む。私自身が高校の教師から言葉の暴力を受け不登校になった経験があるからだ。
教師は絶対に児童や生徒に対し暴力を振るってはいけない。
いえ、教師だけではない、おとな全般に言えることだ。
時として、おとなは「しつけ」と称して「暴力」を振るうことがある。
しかし「しつけ」と「暴力」は全く違うのだ。
「しつけ」は「しつけ糸」という言葉があるように、子どもが進むべき正しい道筋を示し、伝えることである。
果たして「暴力」はどうだろう。
「暴力」は単に自分の「怒り」の感情を相手にぶつけることであり、気持ちを伝えることではない。
「暴力」は往々にして力の強い者から弱い者へ向かう(強い方へ向かうのは抵抗という)。
「暴力」は1人の中で終わらない。次々に連鎖していく。
「暴力」は何倍にも拡大されていく。
「暴力」でしか子どもを指導できないものは教育者としての資格はないと私は思う。
特に教師は自分の怒りをコントロールし、別の方法で気持ちを伝えるスキルを持たねばならない。
教師自身にも「ライフスキル」が必要だ。