西宮ライフスキル研究会

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短針の如く生きたい

投稿者:かっしー

 「短針の如く生きたい」

ある、精神疾患と闘った青年の言葉です。

今日、私が幹事長を務める教育心理部会の研究会に、精神疾患で苦しむ子どもや青年たち、その保護者の支援をされている『こころ・あんしん・Light」通称「こあら」の松永さんと河上さん、兵家連神戸地区「木の芽家族会」の梶山さんをお招きして、精神疾患の早期発見と支援についてご講演いただきました。PA280003

 精神疾患を私たちは「心の病」と通常表現していますが、「心は病気にならない」のです。

基本的には精神疾患は「脳の病気」であり、脳神経系に生じたトラブルなのです。

それを理解していない教師が、心の病気は親の責任であり、子どもの甘えであると、親を責めたり、子どもに不用意な言葉を投げかけたりすることで、子どもは一層不安感を増し、症状が悪化したりします。

まずは、子どもの不安をそのまま受け止め、焦らずゆっくり見守る姿勢が大切です。

時には心療内科の診断と治療を受けることも必要になる場合もあります。

カウンセリングが有効な時期なのか、医療の範囲なのか、見極めも大切です。

精神疾患の子どもの親自身も精神的に追い詰められます。

そんな時、「こあら」のような家族支援の場所を紹介することも心の負担を軽くしてあげる意味で有効です。

人の生きるリズムやスピードはまちまちです。

冒頭の言葉を言った青年のように、ゆっくり、でも確実に時を刻む短針のような生き方もあれば、私のように秒針の速さで1日を目まぐるしく生きる人間もいます。

どちらが幸せかなんてわかりません。

今日の講演で、人はみんなちがっていい。それぞれのリズムの中で生きられる。それが認めてあげられる世の中でないといけないのだと再確認させて頂きました。

松永さん。河上さん。梶山さん。

今日はありがとうございました。

    「こあら」のURLは  http://www5.ocn.ne.jp/~koala/です

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