西宮ライフスキル研究会

2013 2月

「大事なのは勝ち負けではなく、自分の言葉を持つこと」

投稿者:おっちー

5年生漫才グランプリ!!

学年最後の参観は、漫才学習のまとめとして、発表会をしました。
これまでに、学級での発表3回、1・2・3年生向けに3回、松竹出前授業2回を合わせると8回も発表の場がありました。朝の会では、日直による「ニュース漫才」を毎日しました。

子ども達は、「大人向けやからネタどうしょう~」と、ネタ合わせに一生懸命でした。

A「どうもどうも~、○○です」
B「かわぁうぃね~。○○です」
C「○○です」
ABC「三人合わせて、YNOです。いぇ~い!」
A「なぁなぁ、どんな、ことわざ知ってる?」
B「ももクロ3年、柿8年」(笑)
C「何でやねん、ももクロはクローバーZやろ」(大笑)
A「何でやねん、桃栗3年、柿8年やろ!」(笑)
B「隣の柿は、よく客食う柿だ」(笑)
C「何で柿が客食うねん」(爆笑)
A「柿が人食ったら、こわいやろ」(大笑)
B「うるさいものには、ふたをしろ」(爆笑)
C「ふたできるか、フォー」(大笑)
A「臭いものは、ふたをしろやろ。もうええわ」
ABC「ありがとうございました」(拍手喝采)

ビデオカメラを持って、最初から最後まで撮影しておられる保護者もいました。

漫才を授業でやって苦情が来ないか、ちょっと不安でしたが、ここはもうウンチクなし。5年生担任2人による「担任ズ」の漫才から26組、64人が漫才をやりきりました。ひと組1分程度ですから、少し時間が余りました。

保護者と子ども達が向き合って、感想を言い合うシェアリング。保護者は、3名話してくださいましたが、どの方も「面白かった」「上手だった」「ネタがいろいろで工夫されていた」などと、お褒めの言葉をいただきました。

子ども達も大満足。「5年生漫才グランプリ」と銘打った割には、1位を別に決めるわけではなく、担任は「みんながグランプリ!」と、言い切っていました。投票すれば、自分達が1位だったと言ってくる子もいましたが、「自信があるのは、いいねぇ。君たち、面白かったよ~!」そう言うと、満足そうに廊下に出て行きました。

その子のその日の「自学ノート」の文章です。

<漫才の復習>
 漫才は、みんなが笑ってくれて、うれしかった。
 漫才をやってみて、自分でネタを作る楽しさと、みんなに笑ってもらううれしさを知った。前のネタよりも今日のネタの方が、受けてた。自作のネタで勝負出来たと思う。
 漫才グランプリだから、投票したいと思うし、投票したら1位になれる自信もある。でも、大事なのは勝ち負けじゃなく自分の言葉を持つことだと思った。
 これからもみんなを楽しませる漫才をしたいです。

「大事なのは、自分の言葉を持つこと」、名言です。漫才学習を通じて、シケターズの彼は、それを経験として得たんです。すごい。そんな指導はしていません。素晴らしいです。歴史漫才をした彼は、将軍同士の戦いをお笑いにしました。

邪気がなくひたむきに取り組む子ども達の漫才は、本当に感動します。素敵です。

さて、この漫才学習を3学期の修了式後に大阪市のピア・サポート活動の祭典、「子どもフォーラム2013」で発表しようと思っています。大阪市内の小中学生が集まります。発表するのは、子ども達。希望した12名の子を連れて行きます。どんな発表ができるのか・・・。挑戦は、まだまだ続きます。

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漫才学習は、子どもの大好きな学習。

投稿者:おっちー

4~6年生向けに第2回漫才出前授業がありました。

松竹芸能のキクモトスズキさん(2人組の芸人さん)とこうのきよしさん(構成作家)が、子ども達の漫才を見てくださいました。

我がクラスの代表(5年生)「三匹の子ぶた」の漫才です。

B「ヒマやな」
A「そうやな」
B「給食ごっこしようや」
C「幼稚か~」(笑)
A「まあいいや、やろう」
・・・・
A「給食調理員さん、今日の給食は何?」
B「大阪の伝統野菜、田辺だいこんや~」(笑)
C「だいこんまるごと食えるか!」(大笑)
A「給食調理員さん、今日のドリンクは何?」
B「おばちゃんおすすめの洗剤や~」(笑)
C「そんなもん、飲めるか!」(大笑)
A「給食調理員さん、今日のおかずは何?」
B「田辺だいこんに洗剤をかけたサラダや~」(大笑)
C「そんなもん、食べられへんわ!」(大爆笑)
・・・
A「首や首や首や~」(笑)
B「首って何?」(大笑)
AC「(しりもちをついて、こける)」(大笑)
C「首も知らへんのか、もうええわ」(大爆笑)
ABC「ありがとうございました~」

第1回の11月に漫才の基本を学び、第2回に向け、みんなで漫才を作ってきました。ペアやコンビでネタを考えて、「1分でひと笑い」を目標にやってきました。

先週は、三年生を招待しての5年生「漫才グランプリ」を開催しました。5年生は、すべての子が発表!「大阪の子」だなぁと、つくづく感心しました。声も出るし、堂々としたものです。

だから、5年担任の私とM先生も「担任ズ」を結成し、サプライズで漫才を披露しました。校長先生大絶賛!!

今週は2年生への発表、来週は1年生への発表、再来週は授業参観で発表します。なぜ発表を頻繁にするかというと、漫才は、見ていただき、笑っていただいてこそ、伸びるものと確信したからです。やりながら、修正を加えて完成させるのです。

言語力・表現力・コミュニケーション力を育てるのに、漫才学習は有効な手立てだと分かりました。伝えるだけでなく、聴く態度の育成にもいいと手応えを感じています。さらには、登校しぶり・いじめ対策・・・人と関わるあれこれに効果があると思っています。ピア・サポート活動としてもいいのではないでしょうか。

わくわく取り組んでいます。

NHKの夕方6時「ニューステラス関西」では、11月に続き今回も放送されました。

大阪らしい教育として、形にしたいです。

何より、企業貢献として受け入れてくださった松竹芸能の宮島さんに感謝しています。

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