西宮ライフスキル研究会

2009 10月

夢叶う・・・今日の出会いに感謝

投稿者:かっしー

 今日、学校保健委員会を開催しました。

テーマは「やってみよう!コーチング ~8つのスキルで子どもの意欲を引き出す~」。

講師は国際コーチ連盟プロフェッショナル認定コーチ 石川尚子先生です。PA290013

なんと、石川先生。遥々札幌から講演に来て下さったのです。

 今年、私は主に「コーチング」をテーマに保護者向けの保健だよりを書いています。

保健室でのカウンセリングに限界を感じていた私は、コーチングの魅力にはまり、セミナーに通ったり、様々な本を読んだりしました。そして、このコーチングこそ、本校のお母さんたちにも是非学んでほしいコミニュケ-ションスキルだと思いました。

保健だよりを読んで、たくさんのお母さんたちが「毎月楽しみにしています」と声をかけてくださいます。

今年は絶対学校保健委員会でコーチングを取り上げたいと考えていたところ、石川先生の出版されたばかりの本を偶然(いえ必然)手にしたのです。とても読みやすくわかりやすい内容に「この先生のお話なら保護者の方に喜んでもらえるに違いない」と直感しました。すぐに石川先生のホームページにアクセスしました。しかし、会社の住所を見てがっかりしました。石川先生の会社は札幌にあったのです。

札幌から西宮まで・・・片道の交通費分もお礼ができない・・・これでは無理かも・・・。

がっかりしてホームページを閉じようとした瞬間、目に入った言葉

石川先生の会社の名前は「株式会社ゆめかな」・・・「“夢は叶えるもの。夢をサポートします”」でした。

書籍にも「夢は叶うことを若者たちに伝えたい」と書かれてありました。

私の信念は「夢は必ず叶う」です。

だめもとで講師依頼をしてみよう。夢は叶う。そう信じよう。

その思いでメールを打ちました。

なんと、翌日にはお返事が来ました。

そのメールには「学校予算でお引き受けしたいと思います」。と書かれていました。

私は子どものように飛び跳ねて喜びました。

夢は叶ったのです。

そして、今日の日を迎えることができました。

参加者は140名。会場の視聴覚室が満杯になりました。PA290011

石川先生は予想通り、とてもとても素敵な先生でした。

講演も楽しく大変わかりやすく、あっと言う間の2時間でした。

参加された保護者の方は皆さん熱心に耳を傾けて下さり、お帰りの際「ありがとうございまいした」。「来て良かったです」「こんな企画をして下さりありがとうございました」。とたくさんの感謝の言葉をかけて下さいました。

石川先生には給食を召し上がっていただき、時間の許す限りたくさんお話をしました。

少ない予算で、遠方よりお越し頂いた石川先生。

夢は叶うことを実証してくださった石川先生。

ほんとうにほんとうにありがとうございました。

損得ぬきで人々の夢を叶えるためにどこへでも飛んでいって講演をされるという石川先生。

私も、石川先生のように、たくさんの人の夢をサポートできる人間になりたいと思います。

それが私の最大の夢です。

夢は叶う。

必ず実現する。

そう信じています。

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短針の如く生きたい

投稿者:かっしー

 「短針の如く生きたい」

ある、精神疾患と闘った青年の言葉です。

今日、私が幹事長を務める教育心理部会の研究会に、精神疾患で苦しむ子どもや青年たち、その保護者の支援をされている『こころ・あんしん・Light」通称「こあら」の松永さんと河上さん、兵家連神戸地区「木の芽家族会」の梶山さんをお招きして、精神疾患の早期発見と支援についてご講演いただきました。PA280003

 精神疾患を私たちは「心の病」と通常表現していますが、「心は病気にならない」のです。

基本的には精神疾患は「脳の病気」であり、脳神経系に生じたトラブルなのです。

それを理解していない教師が、心の病気は親の責任であり、子どもの甘えであると、親を責めたり、子どもに不用意な言葉を投げかけたりすることで、子どもは一層不安感を増し、症状が悪化したりします。

まずは、子どもの不安をそのまま受け止め、焦らずゆっくり見守る姿勢が大切です。

時には心療内科の診断と治療を受けることも必要になる場合もあります。

カウンセリングが有効な時期なのか、医療の範囲なのか、見極めも大切です。

精神疾患の子どもの親自身も精神的に追い詰められます。

そんな時、「こあら」のような家族支援の場所を紹介することも心の負担を軽くしてあげる意味で有効です。

人の生きるリズムやスピードはまちまちです。

冒頭の言葉を言った青年のように、ゆっくり、でも確実に時を刻む短針のような生き方もあれば、私のように秒針の速さで1日を目まぐるしく生きる人間もいます。

どちらが幸せかなんてわかりません。

今日の講演で、人はみんなちがっていい。それぞれのリズムの中で生きられる。それが認めてあげられる世の中でないといけないのだと再確認させて頂きました。

松永さん。河上さん。梶山さん。

今日はありがとうございました。

    「こあら」のURLは  http://www5.ocn.ne.jp/~koala/です

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大仏クイズの答え

投稿者:かっしー

 昨日、東大寺大仏殿のクイズの答えをお知らせする予定でしたが、疲れて眠ってしまいました。楽しみにしておられた方、ごめんなさい。

では、お待たせしました。

答えです。

【第1問 】      大仏さんの鼻の穴の数は③6個です。

  (解説)正面から見ると鼻の穴は2つですが、その穴を間近で覗いてみると、一つの鼻の穴に3つの穴があ  いています。つまり左右で6つの穴があいているということです。大仏さんの顔の内部に入ると、鼻の穴の辺りから、6本の光の筋が内部を照らしているそうです。

【第2問 】      大仏さんの右掌がこちらを向いている意味は「施無畏印(せむいいん)」といって①「大丈夫。大丈夫。心配しなくて大丈夫」。という意味があるのだそうです。

【第3問 】      「奈良国立博物館」の玄関に大きく掲げてある看板の字を書いたのは①聖武天皇です。もちろん、聖武天皇が生きておられる時代に博物館はありませんので、直筆ではありません。聖武天皇の多く残された書物の中から「奈」「良」「国」「立」「博」「物」「館」という文字をひろい、転写させて製作されたのです。

【第4問 】      仏頭が御身体より艶がある理由は、②仏頭のみかなり年月がたってから復興されたからです。大仏殿は聖武天皇が建立後、二度大火に見舞われ、仏頭は焼け落ち、木芯を銅版で覆っただけのお姿が長く続きました。その後。そのお姿を嘆き悲しんだ公慶上人により復興に至ったのです。公慶上人は全国をたった独りでまわり、お布施をつのり現在のお姿に復興されたそうです。大仏殿も同時に再建されたのですが、その完成を楽しみにしていた公慶上人は残念ながら完成間際にこの世を去ったのだそうです。どんなにか心残りだったことでしょうね。ちょっぴり切なくなるお話でした。P5310033

これら数々の逸話をお話くださった、奈良国立博物館の学芸部長である西山さんは、奈良市内の幼稚園や小学校5年生の子どもたちに「世界遺産学習」ということで年齢に関係なく同じ話をされるそうです。。西山さんは、幼稚園児もおとなと同じように理解が出来るという理念をもっておられるのです。西山さんのお話に幼稚園児でも2時間くらい集中して聴くというから凄いですよね。それくらい西山さんのお話は興味深く楽しいのです。

西山さんたちのされている世界遺産学習は世界遺産について(about)学ぶだけでは終わらず、世界遺産を通して(through)大切なことを学び、世界遺産のために(for)何ができるかを考えるところまでいたることを目指しておられます。

お話の最後に

世界遺産について学ぶ事で、子どもたちが「人間」ばかりでなく、「自然」「過去」「未来」と「つながっている」と実感できることが大切であり、そう確信できた時、人は孤独でなくなる。人は「支え・支えられる」関係性の中で元気に大きくなることができる。

とおっしゃった言葉が心に残りました。

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日学相研究大会にて

投稿者:かっしー

taikaihyouzi 今日は、西宮ライフスキル研究会のメンバー全員で、日本学校教育相談学会 近畿ブロック研究大会 奈良大会で研究発表をして参りました。

学会での発表は2回目になります。自分たちが研究してきたことを発表する機会を頂けるとうことは「ライフスキル」をより多くの方々に知って頂けるということで大変な励みになります。

3つの分科会会場に分かれ、私たちは第一分科会のトップバッターでした。頂いた発表の時間は45分間。よっしんが研究会のあゆみを説明し、あっちゃんがファシリテーター役になり「感情パズル」と「ハートビーイング」の2つのプログラムをみなさんに体験していただきました。その後、おっちーが「ライフスキルの概念と必要性」を説明し、私が自尊感情の説明で締めました。最高のチームワークでした。

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今日も素敵な出会いがたくさんありました。発表の機会を与えて下さった、荒堀先生。藤井事務局長はじめ兵庫支部の皆様にこころより感謝申し上げます。

 この奈良大会では、午前中、奈良国立博物館の学芸部長である西山 厚氏による講演がありました。主に、世界遺産に登録されている東大寺大仏殿にまつわるお話だったのですが、大変素晴らしいお話でした。大仏殿には何度か足を運んだことがありますが、今回の講演を聴いた後では大仏殿を見る目が変わるだろうと思いました。

たくさんの裏話をお話くださったのですが、その中でも印象に残ったお話をクイズにします。

(1)大仏さまの鼻の穴はいくつあるでしょう。  (答)   ①2つ ②4つ ③6つ   

(2)大仏さまの右掌は訪れる人たちの方を向いていますね。それはどういう意味があるでしょう。  

   (答)  ①大丈夫。大丈夫。心配しなくて大丈夫  ②世の中が平和でありますように

(3)奈良国立博物館の入り口の「奈良国立博物館」という表示は誰が書いた文字でしょう。

   (答)   ①聖武天皇   ②明治天皇   ③昭和天皇

(4)大仏様のお顔は身体と比べ大変艶々しています。それはどうしてでしょう

   (答) ①お顔だけ毎年ワックスをかけているから 

       ②身体よりお顔の方がかなり後で作られたから

       ③身体とお顔では素材がちがうから

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さて。わかるかな?

答は明日のお楽しみ!!

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しつけと暴力

投稿者:かっしー

 ここ数日の間に、中学生と高校生の保護者たちから「教師暴力を受けた」という相談が続けてあった。

教師からの暴力(身体的・精神的・言葉)についての相談はとても心が痛む。私自身が高校の教師から言葉の暴力を受け不登校になった経験があるからだ。

教師は絶対に児童や生徒に対し暴力を振るってはいけない。

いえ、教師だけではない、おとな全般に言えることだ。

時として、おとなは「しつけ」と称して「暴力」を振るうことがある。

しかし「しつけ」と「暴力」は全く違うのだ。

「しつけ」は「しつけ糸」という言葉があるように、子どもが進むべき正しい道筋を示し、伝えることである。

果たして「暴力」はどうだろう。

「暴力」は単に自分の「怒り」の感情を相手にぶつけることであり、気持ちを伝えることではない。

「暴力」は往々にして力の強い者から弱い者へ向かう(強い方へ向かうのは抵抗という)。

「暴力」は1人の中で終わらない。次々に連鎖していく。

「暴力」は何倍にも拡大されていく。

「暴力」でしか子どもを指導できないものは教育者としての資格はないと私は思う。

特に教師は自分の怒りをコントロールし、別の方法で気持ちを伝えるスキルを持たねばならない。

教師自身にも「ライフスキル」が必要だ。

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