西宮ライフスキル研究会

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縁って不思議ですね。懐かしき恩師との思い出に涙しました

投稿者:かっしー

 今日は教育心理部会の研究会で「夢を叶えるイマジネーションの力」をテーマに講演しました。

講演の始めにはいつも私の過去を自己開示するのですが、講演終了後、一人の女性教諭が「私も加島先生と同郷で、高校も同じです」と声をかけて下さいました。

西宮市には同郷で同じ高校出身で教師をされている方は多いので驚かなかったのですが、私が感激したのは、その方のお父様が私の中学時代の恩師であった事でした。

その恩師の名前は友田先生。社会の先生でした。とても熱心な先生で後に校長先生になられました。

友田先生はいつも暗い表情で反抗的な私を気遣って下さっていました。

今でもよく覚えています。中学3年生の修学旅行の時でした。友田先生は寝たふりをしていた私の傍に来て、耳元で「辛い事やしんどい事があったらいつでも話に来いよ」と言ってくれたのです。私は素直になれず、返事もせず無視をしました。しかし、自分なんか誰も気に留めてくれていないと思ってた私はその一言がとても嬉しくて、誰にも気付かれないよう布団の中で涙したのです。

卒業式の日。友田先生に一言「ありがとうございました」と言いたかったのですが叶わず、ずっと心残りだったのです。

成人式の日。着物が用意できなかった私は式に参列せず、遠くから友人たちの晴れ姿を見守っていました。

すると、会場に友田先生の姿を見つけたのです。私は思わず友田先生のもとに駆け寄り「先生。私、教員採用試験に合格しました。先生のような教師になります」と伝えました。友田先生は嬉しそうにうなずきながら「そうかぁ。おめでとう。頑張ってください」そう言って強く私の両手を握ってくださいました。その時「先生が修学旅行で言ってくれたあの言葉を私は今でも忘れていません。反抗してばかりですみませんでした」と伝えたかったのですが言い出すことはできませんでした。

それが、今日、その友田先生のお嬢様とお話する機会を得て、その時の事をお話しすることができたのです。

友田先生は70歳を超えて元気に暮らしておられるとのことでした。

「どうぞ、先生に私の気持ちをお伝えください。直接お礼を言う事はできなかったのですが、こうして、お嬢さんとお会いできたのも何かの縁だと思います。あの時の不良少女が今では教師としてがんばっていますとお伝えください」そうお伝えしました。

なんだかとても肩の荷が降りた気がします。

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