睡眠は記憶能力の維持・向上に大きく影響していることは周知のこと。
しかし、認知症の予防に睡眠が関係していることはあまり知られていないでしょうか。
睡眠にはノンレム睡眠(深い眠り、脳を休める睡眠)とレム睡眠(浅い眠り、身体を休める睡眠)の2種類があります。
ノンレム睡眠は「恐怖感覚などの脳にとって必要ない記憶を消す役割」があります。
レム睡眠は「日中、学習したことなどを脳に記憶として定着させる役割」があります。
つまり、この2種類の睡眠がきちんととれれば、嫌な事を忘れて、必要なことを覚えられるというわけです。
認知症には日中10分~30分くらい、オーバーヒート気味の脳を休めるためお昼寝をすることが予防につながります。また、睡眠時間が5時間以下、もしくは8時間を超えると罹患リスクが高くなるというデータがあります。
したがって、理想の睡眠時間は6~7時間前後といえます。
また、床に就く時間も重要で、夜11時までに眠ることもポイントです。
寝る前にパソコンやメールを長時間していると、脳が興奮したままの状態になるため、すぐに深い眠りにつくことができません。睡眠も長ければよいわけでなく、良質の睡眠をとることが大切です。