「北野クラブで司馬遼太郎が食したランチご招待」に参加しました。メニューは、野菜のエチュべと鯛のスモークの前菜に始まって、帆立のポワレと茸のフリカッセ、メインは牛フィレ肉のグリエ、デザートも手が込んでいて食べるのがもったいないような作品でした。洋梨のスパークリングワインも口当たり良く至福のときを過ごしました。
ちょうど十年前、前任校の校長が、「プレゼントするよ。読んでごらん!」と手渡されたのが、「坂の上の雲」。そのことを化学者だった父に知らせると、父は書斎から沢山の他の作品を取り出してきて並べ、ドイツワインを飲みながらその歴史観を熱く語り始めました。
妹とありし日の父のことを懐かしく思い出しながら、慌ただしい年の瀬の午後をゆったりと過ごしました。