「言い方」は、技術ではなくて、医学だ。だから、「上手な言葉遣い」を学ぶだけでは無意味。
書店で出合った驚きの文章。早速、購入しました。
順天堂大学医学部教授 小林弘幸著『人生で一番役に立つ「言い方」』(幻冬舎)
自律神経が乱れると相手をおとしめる言い方をするし、そんな言い方をされると言われた方の自律神経のバランスも悪くなる、という説なのです。自分や人からの「言い方」によって、体が駄目になるとさえ書いてありました。人の体の約37兆個の細胞、その一つひとつの細胞に血液が、酸素と栄養を送り届けています。その血流をコントロールしているのが、自律神経なのです。自律神経のバランスが崩れれば、体調が崩れる、判断も崩れる、言葉も崩れるのです。
売り言葉に買い言葉、喧嘩でどんどんヒートアップ。そのようなときは、交感神経がたかぶるのでしょう。それでは、ポジティブな問題解決には至らないでしょう。
教育の立場で考えると、子ども達の言語環境を良くしようとするならば、自律神経を整えるような指導も必要だということになります。
自律神経を整えれば、「言い方」が変わり、また「言い方」で自律神経をコントロールすることができるのだそうです。
①「ゆっくり」言う。
②背筋を伸ばす。
③笑顔で
④抑揚をつける・・・少し大げさなくらい感情を込めて
⑤1:2(ワンツー呼吸法)・・・息は、鼻から吸って、口から長く吐く。
⑥ポジティブに
⑦意表をつく・・・茶目っ気のある言い方・ユーモアのある言い方
⑧まず褒める。
⑨無駄な想像をしない。・・・周りの状況をしっかり見る。
⑩自分からは話さない。
「言い方」は、自他の健康に関わるんですね。
素晴らしい人生を手に入れるための8つの習慣も紹介されていました。
①朝起きたら感謝する。
②「ありがとう」を言葉に出す。
③空を見る。
④あいさつは、ゆっくり元気に。
⑤こまめに水を飲む。
⑥ため息をつく。
⑦1か所だけ片づける。
⑧就寝前に日記を書く。
自律神経の大切さを小林先生は、数多くの著書で伝えておられます。
日常は、ともすると交感神経優位になってしまいがちです。
ゆったりした呼吸で、副交感神経にも活躍してもらわないと。
さて、今日は母の日です。我が子からは、カーネーションのアレンジメントをもらいました。
「あ・り・が・と・う。」ゆっくり言って、副交感神経アップです。