西宮ライフスキル研究会

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元祖クッキング セラピーの本多利子先生

投稿者:おっちー

「”おいしい”と感じる時、心は流れ合うという実感」

 

クッキングセラピーを始められた本多利子先生のご自宅に招かれました。よっしんとあっちゃん、F先生と4人で伺いました。

昨年12月にリフォームされたキッチンは、エーゲ海をイメージした群青色のアイランドキッチンでした。それに加え、リビングも各所に群青色を配して、それは、趣のあるお宅でした。

臨床心理士の本多先生は、大学院で河合隼雄先生に師事し、大阪府のカウンセラーを長くなさっています。

「食は、大切です」

中国では、医者を小医と言い、食事を出すお母さんを大医と呼ぶと教えてくださいました。食事を作る、共にいただくことの大切さ。

中学校の教諭をされていた頃は、生徒が泊まることもあったという話を伺いました。

長い経験に裏打ちされた言葉の数々、お元気な姿にただただ感服するばかりでした。カウンセリングも大事ですが、子ども同士の関わりの大切さをおっしゃられていました。人と人をつなぐ先生です。東日本大震災の被災者のお母さん方を支えてもいらっしゃいます。

学ぶこと、生きること、前向きな姿。モデルを示してくださる先生です。

 

6年前に亡くなられたご主人様が好きだったエーゲ海の色、本当に綺麗でした。

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「子どもの幸福度」日本6位←子どもの貧困

投稿者:おっちー

先進31か国の中で、日本の子どもの幸福度は総合6位だとニュースになりました。

「教育」1位、「健康と安全」16位、「物質的豊かさ」21位、「日常生活上のリスク」1位、「住居と環境」10位、5つの分野から算出されました。

「日常生活上のリスク」ではいじめ問題、「物質的豊かさ」は子どもの貧困の問題があります。

特に幸福感の順位を押し下げたのは、貧困の問題。社会の厳しい雇用問題があります。また、30年前に比べて、母子家庭・父子家庭が断然多い現状があります。戦後は離婚率2%、今は36%です。男は仕事、女は家庭というパターンは、崩れました。家に帰れば「おかえりなさい。」と迎えてくれる家庭より、子どもに鍵を渡す家庭の方が主流です。いろいろな変化の影響を一番受けるのは、子どもです。そして、貧困は学力の問題にリンクしていくでしょう。

♪ボロは、着てても心は錦、どんな花より綺麗だよ♪いえいえ、経済は大事なんです。

総合1位はオランダ、2位がフィンランドとアイスランド、4位がノルウェー、5位がスウェーデンと北欧の国が上位です。福祉がしっかりしている国の方が、子どもは幸福感が高いんですね。マズローが言った生理的欲求や安全の欲求が満たされているということでしょう。

経済は大事と書きましたが、実はほどほどがいいようです。年収が高ければ幸福感も高いとは限らないそうなのです。年収800万円(たしか・・・)以上だとまた、幸福感が低くなるという統計があるそうなのです。これには、我が子はそんなことはないだろう、と反論しています。これに対して私は、庶民はぼやきながらも実は幸せなんだ~、と笑いとばしました。

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「ベルが鳴り  居留守を決めて  気配消す」

投稿者:おっちー

NHK大阪に行ってきました。

「土曜ほっとタイム」というラジオ番組の公開放送を見に行きました。

その番組の「ぼやき川柳アワー」というコーナーが、夫は大好きなのです。今年は、二回も大賞をもらった夫です。

浜村淳さんの映画評論、ごちそうさんの和田正人さんが終わり、ぼやき川柳。会場からも川柳の投稿を募るということで、私も出してみました。

すると、読まれたのは、夫ではなく私の川柳!!インタビューも受けました。ラジオ初出演でした。

アナウンサーの佐藤誠さんに、名前を呼ばれて手を挙げると、「とてもお若い方です。」と言われました。二分の一世紀生きている私が、です。川柳ファンの中では、50代はまだ序の口なんですね。これから精進すれば、そこそこ行けるかも・・・なんて思ったりして。

「過酷が止まらない~。(笑)」と、職員室で叫んだ2学期でしたが、あと2日で終業式です。もう少し早く帰れるよう、3学期は頑張らないと。行事や研究授業、がんばる先生、一万人の第9・・・いろいろありました。いろいろ頑張りました。子ども達の役に立ったのならいいのですが。

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子から親への贈り物「産んでくれてありがとう」

投稿者:かっしー

『親から子への贈り物〜生まれて来てくれてありがとう〜』

近年、このテーマで講演する機会が増えています。息子をうまく愛せなかった私が、息子が誕生して19年かかってようやく「生まれて来てくれてありがとう」と伝えることが出来たという内容です。先日、丹波市の小学校でもこのテーマで講演をさせて頂きました。その日はいつもは言わないこの言葉で講演を終えました。それは「親から子へ、子から親へ、生まれてきてくれてありがとう。産んでくれてありがとう。そう言い合える親子関係を築けたらいいなと思います。私は、もうすぐ50歳の誕生日を迎えます。その時、初めて母にこの言葉を伝えようと思います」と。

そう。11月5日は私の50歳の誕生日でした。この日、私は母に感謝の気持ちを伝えようと決めていました。今日、私がここに生きていられるのは母がこの世に私を誕生させてくれたお陰なのだと、50年かかってようやく思えるようになったからです。

私は母に愛されずに育ち、母の事が大嫌いでした。田舎で一人暮らしをする母に、様子伺いの電話一本も入れない冷たい娘でした。その母が3月に倒れ、今は一緒に暮らしています。そして、母との間にあった深い大きな溝が少しずつ埋まって行くのを感じるようになりました。

今年の2月。私が胃癌であることがわかり、大腿骨骨折で入院中の母にその事を伝えた時、母は一言「大変なことになった」と私を見つめ涙をこぼしました。

5月。母の住民異動をするため、田舎の家を整理していた時、小さなお菓子箱の中に、私の小学生の時の作文や、人権作文で入賞して載った町の広報誌、大学のとき初めて両親に送った手紙などが納められているのを見つけました。それを手にした時、胸が熱くなり涙があふれました。そして「お母さん。私の事大切に思ってくれてたんだね。ありがとう」自然にその言葉が口からもれました。

6月。以前なら、母と1週間も暮らすとストレスを感じ、イライラを母にぶつけていた私でしたが、これからはここで私が母の面倒をみようと覚悟を決め、母が暮らしやすいように、居室・トイレ・廊下・階段・浴室のリフォームを行いました。母はその事を大変喜んでくれました。

11月。母を引き取り4ヶ月が過ぎました。昔のようにギスギスした母娘関係ではなく、優しく声をかけ、見守れるようになりました。認知症もあり、トンチンカンな会話しかできませんが、いつもニコニコ笑顔の母が愛おしく思えるようになりました。

私が癌になったこと。母が大腿骨骨折で倒れたことは不幸な出来事ではなく、私たち親子の絆を再構築するための幸せな出来事だったのだと思います。

11月5日。母に「今日は何の日でしょう」と尋ねました。母は「???・・・さて、何の日かな」と怪訝そうに私を見つめました。母は娘の誕生日を覚えてはいませんでした。(私は母から一度も誕生日を祝ってもらったことがないので、きっと覚えてはいないだろうと思っていましたが・・・)

「ばあちゃん。今日はね。私の50歳の誕生日だよ。50年前、あなたが私を産んでくれたから、私は今こうして幸せに生きているのです。お母さん。私を産んでくれてありがとう」素直にそう伝えることができました。

母はびっくりしたようでした。そして、私が差し出したケーキを眺めながら「産んでくれてありがとう。と言ってくれる気持ちが嬉しい。これからもよろしくお願いします」と涙をこぼしました。

ここに至るまでに、長い年月がかかりました。決して平坦な道のりではありませんでした。でも、親から子への贈り物「生まれてくれてありがとう」そして、子から親への贈り物「産んでくれてありがとう」そう言い合える親子関係を築いていけたことに心から幸せを感じています。

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ハートビーイング「ふわふわことば とげとげことば」

投稿者:おっちー

1年生の授業参観でライフスキルプログラム「ハートビーイング」をしました。

言葉について考える学習内容です。人から言われて嬉しい言葉と悲しい言葉を小さなハートに書いて、黒板の大きなハートにみんなそれぞれ貼っていきます。

言葉が人に与える影響を分かち合った後に、言われて悲しい言葉を切り取り、封印します。

今回は、道徳「ふわふわことば とげとげことば」の授業としてしました。

切り取った言葉を茶封筒に入れて、ホチキスで封印しました。授業が終わると、何人かが来て、「先生、封印した袋を箱に入れて。でないと、隙間から封印したことばが出ちゃうから。」と、言うのです。「わかった。そうするね。」と、言いながら、1年生の心は純粋だなぁと心洗われる思いでした。

参観後の学級懇談では、お母さんとハートビーイングをしました。六名の参加でしたから、小さいハート。放課後に子ども達の大きいハートと保護者の小さいハートを教室に掲示しました。「ひとをげんきにする ふわふわことばで はなそう」と、添えて。学年末まで掲示します。嬉しい言葉で教室が満たされますように・・・。

三日後にまたまた参観。学校選択制のための土曜参観です。英語と算数をしました。参観者は、ハートビーイングの掲示を見てくださっていました。

「はじめにことばありき」 いい言葉で、居心地のいい学級になりますように。居心地のいい学年になりますように。(1年生3学級で実施)居心地のいい学校になりますように。

折しも民間校長先生の「偽アンケート」報道で、学校は揺れました。答えにくいアンケートでしたから、提出しませんでした。配られてすぐに感じていた違和感を伝えていたら・・・・・・。感性を働かせられるだけの健康と余裕を持って仕事をする必要があると反省しました。アンケートは、教育委員会からのもののようなニュアンスがありましたが、実際は校長先生からのものでした。校長は、職員や保護者にアンケートを配布した翌日、委員会から注意を受けて、すぐに謝罪文を出しました。今回の「偽アンケート」という言葉は、マスコミの少々きつい「とげとげことば」だったようです。

 

 

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