西宮ライフスキル研究会

2009 11月

『聴く』ということ

投稿者:かっしー

 昨日のおっちーのブログの続きで『傾聴』について書きます。

以前、保健だよりに『「聴く」ということ』というテーマでコラムを書いたのでそれを転記したいと思います。

夙川小学校 保健だより7月号より

みなさんは人の話を“聴く”のは得意ですか?実は私、得意そうに見えて苦手なのです。人の話を横取りしたり、話のこしを折ったりするのは得意なのですが・・・。

カウンセラーの資格を持つ私ですら“聴く”行為は大変難しいと感じているのです。話を聴くというのは、その相手の言葉をきちんと受け止めることであり、その言葉の背景にある“気持ち”を感じてあげることです。國分康孝氏は「言葉尻をつかむな感情をつかめ」と言っていますが、これはなかなか意識せずにできることではありません。また、哲学者の鷲田清一氏は『“聴く”ということ』という評論の中で「聴くというのは、こちら側の選択行為であり、それは何かを選んで聴くということであって、相手が伝えたいことをそっくりそのまま受け取るのは難しい。そこに自分がでる。相手に関心がないとすかさずそのことが相手に伝わる。聴かれるほうからすれば、相手が自分に関心があるかどうかはその聴き方ですぐにわかる。理解してもらっているかどうかはさほど重要ではない。それより話す方が「わかってもらえた」。「ことばを受け止めてもらえた」。と感じるほうが重要なのである。「わかってもらえる」というのは、苦しみを「分かちもってもらえるということなのだ。話を聴く際に慰めの言葉や助言など必要なく、「○○なんですね」。と相手の言葉を繰り返すだけで、話し手は丸ごと受け止めてもらえたと感じるのだ。」と述べています。

 ここで私の失敗談をお話しましょう。私の高校3年生の娘は、小学5年生の3学期に不登校になりました。直接の原因は担任教諭への不信感でした。6月、自然学校を拒否し、毎日のように担任批判をする娘に対し、私は話を聴くどころか「それはあなたのわがままじゃない?」「何でそんなことばかり言うの?」と言葉尻をつかんでは説教をしていました。1月中旬から原因不明の高熱が2週間ほど続き、お医者様からは「免疫が低下している。無理に学校へ行かさない方がよい」。とのアドバイスを受けましたが、親としてはこのまま不登校になるのでは?という不安でいっぱいでした。ようやく熱も下がり学校へ行かせようとしましたが、全く起きようとせず、無理に起こそうとすると「お腹が痛い。起きれない。ママなんかあっち行け」。とそばにあったテーブルを思い切り蹴飛ばし、テーブルが壁にぶつかり穴があきそうな時もありました。それでも引きずるようにして起こすとそのままトイレにこもり、1時間も2時間も出てきません。途方に暮れた私は知り合いのカウンセラーに相談しました。カウンセラーからは「加島さんは保健室では子どもや保護者の話をいつもしっかり聴いてあげているでしょう?お嬢さんに対してはどうかしら?お嬢さんの気持ちを一緒に味わってあげたことがありますか?」といわれました。ハッとしました。私は娘を追いつめることばかりしていたからです。それからは娘のどんな言葉(気持ち)も聞き逃すまいと心がけ、娘の担任批判に対し「そっかぁ。そんなことがあったんだね。つらかったね。悔しかったね」。と娘の気持ちを一緒に感じるようにしました。

3月末、6年生に向け良いスタートがきれればと思い、娘にカウンセリングを受けることを勧めると

「どうして?ママがいるじゃない。ママが聴いてくれるからそれでいいよ」。と言ってくれたのです。

4月。無事新しいスタートが切れました。改めて我が子を通して「聴く」ことの大切さを教えてもらった出来事でした。

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危うく火事に!!

投稿者:かっしー

 おっちー。今日は実りある研修ができてよかったね。

残念ながら私は参加することができなかったけど、ブログを読んで勉強になりました。

ありがとう。

 さて、今日、我が家では大変なことがありました。

夜、8時頃出先から自宅に戻り、玄関を開けるやいなや飛び込んできた焦げ臭い匂い。

驚いて二階に駆け上がると廊下に煙が・・・。

リビングのドアを開けると台所の鍋からモクモクと煙が立ち上っていました。

慌てて火を止め、難を逃れました。

娘が7時前から夕飯に用意しておいたおでんを温め直して、そのまま火を止めるのを忘れていたのです。

リビングの隣の居間にいた娘に「おでんのお鍋から煙がでてたよ」。と言うと

「えっ?そうなん?どこから焼き芋の匂いがしてくるのかと思ったらおでんやったん?温めてたん忘れてたわ・・・」と一言。

焼き芋の匂いってねぇ・・・あきれて叱る気にもなりませんでした。

夕飯のおでんはまるこげ・・・。1時間以上のガス代・・・。

それより何よりショックだったのは、真っ黒に焦げ付いた高級ステンレス鍋!!

必死にこげを落とそうと頑張りましたがなかなか落ちません。

でも、とても捨てることはできません。

どなたか、鍋のこげをきれいに落とす方法を知りませんか?

台所・階段・三階の私の部屋まで、未だに焦げ臭い匂いが漂っています。

台所のガス警報機も廊下の火災報知機も全く作動しなかったなんて・・・

本当に火事にならなくてよかったです。

でも・・・お鍋・・・何とかもう一度使えるようにならないかなぁ~。

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「傾聴はカウンセリングのゴール!」

投稿者:おっちー

 今日は、あっちゃんと兵庫県カウンセリング協会の記念講演に行ってきました。

 明治大学の諸富祥彦先生が、「傾聴はなんのために~ほんものの傾聴とは何かをロジャーズに帰って考える~」という題で話されました。

 諸富先生の本は、思わず買ってしまうファンの1人です。お話は、ハイテンションで、しかも深い内容です。最前列の席に座ったら、「そこのピンクちゃん、上がって。」と、始めのワークのモデルに指名されてステージへ。グレーにちょっとピンクのアーガイル柄が入ったセーターを着ていたのです。気の効いたことは言えませんでしたが、とりあえず役目を果たしました。

 カウンセリングは、人生相談と違って、「クライエントが、自分の心の声を聞いて自己決定することだ。」と述べられました。(ライフスキルでいう意思決定スキルですね。)

 そこで、どういうカウンセリングが、ほんものかということですが、頭で理解するだけでなく・・・「(胃のあたりを手でさすりながら)ここで傾聴するということなのです。」と何度も力説されました。内臓的経験・フェルトセンス・フォーカシングと一緒だと言われました。つまり、カウンセラー自身が、本気で生きて自分の内側に触れて傾聴すると、クライエントは、本気で自分の内側に入り、自分の内側の声が聞きたくなるということでした。

 学級担任という日々の仕事を振り返っても、重なる部分が多く、納得できる講演でした。本気で子ども達の話を聴くようにしなければ!!!と、思いました。

 ちなみに、相談にきても効果がない3つのパターンを教えていただきました。①ずっとしゃべり続ける人②頭でっかちのアナリスト型(分析型)③激しい感情型の方は、気づき・変化・成長がないそうです。頭でっかちに考えるのではなく、頭と腹の自己一致のある内臓的経験型の方は、自己決定にたどりつけるのだそうです。それをお手伝いするのが、カウンセラーです。

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愛するということ

投稿者:かっしー

 おめでとう!!日本一!!読売ジャイアンツ。

7年ぶり21度目の日本一!!

おめでとう!! 原監督。

あなたは本当に最高の監督です!!

いつだったか、私はあなたの言葉に感動したことがあります。

テレビのインタビューで選手への気持ちを訊かれたあなたは

「私は選手一人ひとりを愛しています」。と応えました。

「愛するということは・・・つまり選手一人ひとりを理解すること」。だと。

こんな監督のもとでプレーする選手は本当に幸せだろうなと思いました。

選手を心から愛する(理解する)あなたは、名実共に日本一の監督だと思います。

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誕生日

投稿者:かっしー

 今日は私の40・・・うん回目の誕生日でした。CA380280

昨日は教え子のゆかりが前祝いのお食事会をしてくれて、日付が変わった5日の夜中1時から今までに、たくさんの大切な人たちから「おめでとう」メールが届きました。

CA380285保健室の相棒のたこちゃんからは、ハートのかわいい湯たんぽを頂き、いつもプチ旅行を共に楽しむともからは、バッグと花束が。そして、おいしいディナーで乾杯をしてくれました。

この年になって、こんなにたくさんの友人や教え子から誕生日を祝ってもらえるなんて、何て幸せなんだろうと思います。

 私は子どもの頃、誕生日は一番孤独を感じる日でした。

誰にも祝ってもらえず、独りでケーキを買いに行き、独りでローソクを立て、独りでハッピーバースディーのうたを歌いました。

 「誕生日」とは、この世に生まれてきたことを喜ぶ日。

今、私はたくさんの愛に囲まれています。決して孤独ではありません。

この世に生まれて来た事を、心から喜ぶことができます。

と、ここまで書いて、大学から帰って来た息子が

「お母さんおめでとう!!何買っていいかわからんかったから・・・はい。これ」。

と手渡してくれたのは・・・。

「桐灰カイロ30個入り」1箱でした。CA380284

冷え性の私へのプレゼント。

かわいい息子よ。

ありがとう。

君から頂くいっぱいの愛で母の心はいつも温かだよ。

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