西宮ライフスキル研究会

気持ちを伝える3つの方法 <アサーティブな表現>

4年生の実践ノート

アサーションはドラえもん?

アサーションのプログラムは、クラス全員が集中してとり組むことができます。

主張的・非主張的・攻撃的というなじみのない言葉も、子どもたちはすぐ理解して使いこなします。しずかちゃん・のび太・ジャイアンらの名が出ると、クラスの空気が一気に和みます。しずかちゃん型はさわやかさん、のび太型はうじうじさん、ジャイアン型はいばりやさん、たいへんイメージしやすいキャラクターです。

ある児童は、「ぼくは、のび太のときもあるし、家ではジャイアンみたいになるときもあります。」と発言しました。1人のなかにも、ときによっては異なる対応をする自分がいることに、多くの子どもたちが共感します。

アサーションとセルフ-エスティームを教える

アサーションは、すべての人にとって有効です。思春期の入り口に立つ高学年の児童も、10項目のアサーション権をしっかり身につけて、正当な自己主張ができ、積極的に問題を解決する力にしてほしいものです。そして、これは保護者の方にも理解していただきたい権利でもあります。

ライフスキルのプログラムは、主に道徳の時間を当てています。いうまでもなく、ライフスキルの学習は、いつでも「I am OK. You are OK.」です。子どもたちを肯定的にうけ入れるようにすると、子どもたちも構えることなくのびのびと学習にとり組みます。

このアサーションとセルフ-エスティームの学習は、これまでとはひと味ちがう充実感と手応えを覚え、さわやか感が残りました。素直で、しかも、砂に水がしみこむように学ぼうとする子どもたちのすがたに、たくましさを感じました。

ライフスキル・プログラム